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転生者の珍妙な冒険
主人公として恥すべき事だが俺は、憎しみを以て、貴様らを殺す!!! by夜集阿 聖斗
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さんを引き剥がそうとするが離れん、何でこんなに力が・・・・。
「はっはっは、やっと面見せたと思ったらアツアツだなヨシュアよぉ!」
「笑ってねぇで助けろよオッサン!! サリナも!!」
そう言って見た先のサリナは、俯いて震えてた。
「・・・・何してるんですかネーナさん・・・。」
「サ、サリナ・・・?」
何だろう、凄く雰囲気が怖い・・・。
「何でそんなにセイトさんに抱きついてるんですか、羨ましい!!」
アカン、この子も少しおかしい・・・。
そんなこんなで俺らだけで盛り上がって(?)いると・・・。

「おいニンゲン共ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

さっきの首謀者野郎が、あの時の獣人のクソガキとそのアニキを持って、首筋にナイフを構えてやがった。あ、国王の爺も捕まってる・・・。
「ニンゲン同士で馬鹿な事をしているからだ! さぁ、早く貴様のその妙な精霊を消せ!」
「チッ、卑怯な・・・・。」
よりによってガキを人質にしやがる・・・。
「勝てればいいんだよ何でも!! ほら、サッサとしやがれ!!」
野郎の言葉に俺は盛大に舌打ちし、戦車(チャリオッツ)の剣で思い切り力任せに地面を叩いた。
元々横への衝撃には強くないレイピアタイプの剣の刃は、「根元から取れて」、「上空へ飛んでいった」。
「はははは、何だ何だヤケクソか!?」
心底馬鹿にしたように嗤う首謀者野郎、見ててホントに腹立つな。
取りあえずネーナさんを落ち着かせる事に成功した俺は、野郎に対面して立つ(因みに、ネーナさんはサリナから謎の説教受けてる)。
「そうだな、ヤケクソと思ってもらって構わないよ。所で、俺はお前にキレてる。何でか分かるか?」
「分からんな、そして別に分かろうとも思わん。」
酷い言い様だな。
「そうかい。なら教えてやろう。」
そう言って俺は軽く睨み、野郎に向けて言葉を続ける。
「俺には、嫌う事が3つある。そのどれかをされるだけで嫌になるのに、お前は3つ全部したんだ。そりゃキレるわ。」
そう前置きし、今度こそ言う。

「まず1つ。例えそれがどんなに小さい子だろうと、女に理不尽な暴力を振るう事だ。今回の狼兄さんの呑んだ交渉は、そこの娘っこには関係ないだろう?」
そう言って、可哀想に野郎の腕の中で怯えているガキを指さす。
「そ、それは貴様がされている訳では「そして2つ!」・・・・。」
野郎の声を遮って続ける。無意味な反論など許さん。

「2つ目は、家族を悲しませる事だ。そこの兄ちゃんは自分のせいで家族が、妹が処刑になる事を嘆いていた。家族にそんな涙は流させたくないね。」
そして俺は、最早黙って俺の話を聞いている野郎に向かって声を張り上げる。

「そして最後! 俺が最も嫌う事は、ダチや仲間や家族に手を出される事!! サリナもネーナさんもオッサ
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