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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百七十四話  『事件に対する思いと、そして想い』
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そして奥の方で座っていたスバルとティアナはというと、

「ティア……なんだろう? とっても嫌な胸騒ぎがするんだ……」
「……奇遇ね。あたしもなんか嫌な事が起こりそうな、そんな予感がするわ。なんていうのかしら、なのはさんがさらわれた時のような嫌な事が起こりそうな気がするわ」
「ティアがそう言うとなんか当たりそうで怖いね……。こういう時のティアの言うことは外れた試しがないから」
「もうっ……」
「イタタタタタッ!? ティア、痛いよ!」

それでティアナはスバルの頭をガシガシと掻きながらも、

「そんなに不安がらないの。そのために今まで鍛えられてきた力が真価を発揮する時なのよ。そんな不安なんてさらに強い気持ちで吹き飛ばしてしまえばいいのよ。わかった!?」
「は、はい!」

それでスバルは条件反射なのだろう土下座をして謝っていた。
当然、その次の展開は「恥ずかしいからやめなさい! このバカスバルッ!!」と再度頭をグリグリされる展開がなされていた。
それは他の面々も見ているために自然と笑みが零れる様な空間に変わっていた。
みんながみんな、少なからず緊張していたのだ。
だがそれも適度にリラックスできたのはいい事だ。
落ち着いた気持ちで任務に当たれば想定外の事態でない限りはなんとかやっていけるのだから。
シホ達はただ体を鍛えただけではなく、しっかりとメンタル部分も鍛えてきたのだ。
やわなことでは今のフォワード達の心を折る事は難しいだろう。
……だが、こうしていられるのもここまでだろう。
これからまた起こるであろう事件で数名の心に傷を作ることになるのだから。

そんな事が起きるとは露知らず、シホはみんななら無事に任務を果たせられると信じるのだった。



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