第3話 俺って一応人間だよな
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ういえば、兄貴も言っていたなと思い出し、今日は風呂にでも入るかといったところで、夕食の時間がせまってきているのに気が付いた。俺はまた『アルヴィーズの食堂』の出入り口でまっていると、モンモランシ―がきたので、後ろをついていく心構えをしていたら、モンモランシーが目の前でとまって「ジャック。食事のあと、小一時間ぐらいしたら私の部屋まできて」というと食堂の中へ入っていった。俺は一瞬ぽかんとしてたが、彼氏がいなくなったから、魔法薬の研究か、それとも俺と遊ぶ気でもとかも考えたが、それはさすがになかろうと思い、おいかけるようにモンモランシ―の後についていった。
食事の時には、まわりの声は大きくはなくとも、昼食後のギーシュとルイズの使い魔の話題が聞こえてくる。最初はルイズの使い魔がギーシュの7体のワルキューレ、ゴーレムの名前だと思うが、それになぐられっぱなしだったのに、ギーシュの作った剣を握ったら、目にもとまらない速さで、ワルキューレを倒して、ギーシュに剣をつきだしたって。こういうのは誇張が入るものだから、ワルキューレを1対か2対をたおしてから、それでギーシュに剣を突き出して負けをみとめさせたか、2対ぐらいづつたおしていっては、ゴーレムがもっていた武器を奪って最後にギーシュへ剣を突き出したってところだろう。
まあ、階段でみた怪我からかんがえると、後者の方が可能性は高そうだけどなぁ。
これらの噂話に、モンモランシ―はにこやかに返答しているが、内心はどうなんだろうね。気にかけておくべきか、そうでなくてもよいかは、食事のあとに行くモンモランシ―の部屋であった時に、なるようにしかならないだろう。
食堂をモンモランシ―より早く出て、俺はひとっ風呂あびていったん部屋にもどってから、モンモランシ―の部屋に向かった。多分違うだろうが、夜に部屋へと入るお誘いがあったので、下着の洗濯も完璧だ。もともと固定化をかけてあるから、汚れや臭いも付きにくいが、簡単に水洗いをしてから、水系統の魔法で脱水をしておしまいと。こんな時、水系統のメイジが多かった家に生まれてよかったと思うときはないぜ。なんか小さな幸せ気分だな。
俺が食堂をでてから一時間ちょっと過ぎ。モンモランシ―の部屋に入るには良い時間だろうと、部屋のドアをノックした。中からは「誰?」ときかれたので、「ジャックです。モンモランシ―」と答えると、「入っていいわよ」ということなので、そのまま中に入ったところで、制服姿のモンモランシ―がテーブルについていた。テーブルにはワインのビンはあるが、あまり高そうにみえないってことは、飲み水かわりのワインかな。
テーブルの反対側の席を指示されたので、そこに座るとモンモランシ―から、ワイングラスにワインをそそがれて、
「昨日はいったん、ことわったけれど、魔法薬の実験を一
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