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魔法薬を好きなように
第3話 俺って一応人間だよな
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顔をみると化粧でごまかしてはいるが、眼が赤くなっているのと、まぶたもはれている。自分の魔法では治しきれなかったのだろう。

「モンモランシー。ちょっと30秒ほど俺に時間をくれないかな?」

「何?」

俺はそれには直接答えず、彼女へ向かって治癒の呪文をかける。彼女も自覚があったのだろうか、何も言わずに黙って受け入れていた。

「もういいよ」

「そう」

そう言って、二股をかけられていただろうことを、自分から振ったというふうにでも内心をすりかえているのだろうが、休むよりましと、プライドの高いところをみせているのだろう。

教室についたところで、モンモランシーと席につくと教室の雰囲気が、朝とだいぶ違っている。何やら、ギーシュがルイズの使い魔、平民に決闘で負けたとの噂でもちきりだ。
先ほどのルイズの使い魔の状態からいって、ギーシュはゴーレム使いか。それを倒すとは、メイジ殺しの使い手だったともいえるが、具体的なことはよくわからんな。個人的に興味はあるが、隣に座っているモンモランシーの手前、積極的に聞きにいくこともできず、少々もやもやとするなぁ。



授業が終わって、夕食の時刻までは自由となった。
とりあえずは、寝泊りさせてもらっている来客用の部屋には、アミアン家からの手紙が届いていたので中を見てみると、書かれていた内容は大まかにいって3点。

・使い魔になることは確実なので、その方面で話をモンモランシ伯爵家と話は進める
・魔法学院には、男子寮の手配をしておく
・必要な実験用具なんかは、首都トリスタニアにある家へとりに来い

ついでに、可能だったら、主人となったモンモランシ伯爵家の娘も顔をみたいって、こっちは男爵家で、モンモランシーは伯爵家の娘か。家の格の違いからいって、顔をたてているんだろうなぁ。
ついでにモンモランシ家の家族構成とかも書かれている。モンモランシ―は長女であるが弟は二人いるとのことで、モンモランシーがどこに嫁ぐことがはっきりしないと、しばらくはモンモランシ家の衛兵でもおこなうの、って感じだろう。自分の人生中々思い通りにいかないものだ。
結婚もそのあとになるだろうから、適当に遊べる相手でも見つけるのがよかろう。当然のことながら魔法学院の外でだが、今までの相手とは、魔法衛士隊の騎士見習いということから、俺の将来性を見越してつきあっていた部分もあるかもしれないから、このあたりはまずはあてにしないことだな。って、よく考えれば相手はほとんどが既婚者だったから、あまり深く考えないで、独身だったあの娘だけはきちんと連絡をとるか。どうやって、連絡をとるかってのは、一度明日にでも伝書ふくろうでも使うか。

夕食の時刻までまだ少しあるので、魔法学院の中を歩ける範囲でまわってみると、地下に風呂場がある。そ
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