第十九話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は、民間人の犠牲を最小限に押さえるのが、我々メビウスの腕の見せどころだ」
「そうですね。ザクUF2型だけでも、9000機。ザクURー1型1000機。ザクキャノン、3000機。グフ、400機。グフ・カスタム、150機ですからね。此れだけあれば民間人が後方に居ても、被害を押さえられるでしょう」
ギニアス大佐も連れてきた兵力を考えて、犠牲を減らす事を第一と判断したようだ。
「不動閣下。ギニアス大佐。舞鶴基地が見えて来ました」
オペレーターの女性がそう伝えてくる。
外を見てみると、いつの間にか陸上が近づいてきていた。
「あそこが舞鶴基地ですか。大きい基地ですね」
「そうだな。一応帝国海軍の、主力戦艦達の帰航基地だからな。それは、大きいさ」
そう。佐渡島ハイブ攻略作戦(甲21号作戦)の時に、活躍した帝国連合艦隊、第2戦隊と第3戦隊が所属しているんだからな。大規模基地じゃなければ困るよな。戦艦かなりデカイしな。
「機関停止。不動閣下。本艦は、舞鶴基地に入港しました。基地司令部からの、管制に従い陸上に上陸し、待機場所に到着しました」
「分かった。ご苦労だった」
「は!ありがとうございます」
操舵手に礼を言うと、元気に敬礼してくれた。
そのまま自分の席に座る。ギニアス大佐が秘書官に珈琲を出すように、指示をしている。
「さて、日本帝国に着いたが暫くは待機かな?」
「そうですね。先ずは、メビウスの将官クラス会議を開かなければなりませんよ」
「はあ。休みは無しですか」
ハア〜と、ため息を着く。また会議ですか。まあ、大切な事なんだけど、少し位は休んだって良いじゃないか。
ギニアス大佐は、苦笑いをしている。
そこに、先程のギニアス大佐の秘書官が、珈琲を持って此方に近づいてくる。
「不動閣下。珈琲をどうぞ。ギニアス大佐も珈琲です」
「ああ、ありがとう」
「ああ、すまないね」
「いえ、どういたしまして。では失礼します」
秘書官さんは敬礼して下がっていった。
珈琲を飲む。口一杯に苦味が広がる。
「そう言えば、不動閣下。この基地の司令にも挨拶に行かなければなりませんね」
「そうだな。しかし、まだ司令部から上陸許可がこないから、挨拶にも行けんよ」
「そうですね。まあ、もう少ししたら許可が下りるでしょう」
ギニアス大佐も珈琲を飲む。まあ、なんと様になってるんでしょうか。流石は、サハリン家の跡取りだけはあるね。貴族だからこその、優雅さだね。
「不動閣下。今回の人員の件なんですが、三十万人の兵力で足りますかね?」
「うん?ソロモンから帰って来てすぐに呼び出したが、多分足りると思うぞ」
そう。ソロモンから、帰還後人員不足と判断したか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ