第十四話
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前に立つと、モニターの方を見る。
「ハマーン事務総長。お疲れ様です。プロミネンス計画に参加するのは、構いませんよ。流石に直ぐには参加出来ませんが、独立指揮権が返していただけるなら、安いものです。安心してください」
爽やかな笑顔を、ハマーン事務総長に向ける。
「そ、そうか。ではたのんだぞ」
よく見ると、ほんのりハマーン事務総長の頬が赤くなっていた。
「はい。かしこまりました」
「では、議決成立後にまた、連絡するからそのつもりで。では、失礼するよ」
ハマーン事務総長からの、通信が切れる。残された我々は、悠斗を問い詰める事にした。
「悠斗よ。特別サバイバル訓練はご苦労であった。しかし、良いのか?プロミネンス計画に参加して、技術提供などして?」
「大丈夫ですよ。我々の使い終わった、技術を提供してやれば、良いのですから。我々に取って旧式の技術でも、この世界の連中にとっては、最新技術になりますからね」
私を見て、ニヤリと笑う。1週間前と同じ人物とは、思えない程のオーラを纏っている。いったいどんな訓練をしたら、人は此処まで、変わるのか考えずにはいられなかった。
デラーズsideout
悠斗side
時間を少し遡る。
俺は今多次元訓練室で師匠の東方不敗マスターアジアと共に1万80年の歳月を修行している。
今は、重力負荷を1000倍にした空間で80年間修行している。
今は、師匠との手合わせをしている最中だ。
「師匠!」
「悠斗!」
二人の男が唸りをあげながら、殴りあいをしている。俺が、1秒間に1200発の拳撃を放てば、師匠はそれを軽々と受け流しながら、それ以上の拳撃を放てってくる。
俺達の周りには、拳を繰り出す度に真空刃が、発生してしまい更地と化しているか、受け流した拳が地面に当たった衝撃で、クレーターだらけになっている。
「この、馬鹿弟子が!次の我が最強の一撃で決めてやろう!」
「ならば、私も最強の一撃を放つだけです!!」
両者が、一旦距離を取る。二人が構える。
「「流派!東方不敗が最終奥義!石破天驚拳!!!」」
二人の男から、流派東方不敗の最終奥義が、放たれる。どちらの気弾も中央でぶつかり、大爆発を起こした。
「ゲッホゲッホ。師匠!ぶじですか!」
周りは砂埃でまるで、見えない。俺は立ち上がり師匠を、探す。少し進むと倒れている人影があった。
「師匠!大丈夫ですか?」
「う、うう。悠斗か?ワシとした事が、爆発の衝撃で飛んできた岩の破片を、避け切れんかったわい。不覚だな。まだまだ、修行が足りんかったとはな。慢心が仇となったわい」
師匠に駆け寄ると、直ぐに意識を取り戻した。
「師匠無事
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