第十二話
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「そうだね。ならお茶にしようか」
「なら、私のお勧めのお店があるので行きましょう!」
「ちょっと待って」
唯依ちゃんの隣に並び、右手を俺の左手で優しく握る。唯依ちゃんの顔が赤くなった。
「え、えっと?」
「うん?迷子にならない為だけど、嫌だったかな?」
「い、いえ!構いません(悠君の方から、握ってくれた嬉しいな)」
何だか唯依ちゃんが真っ赤になってるけど、風邪かな?今日は寒いから、お墓参りの間に冷えちゃったかな?だとしたら早めにお店に行こうかな?
「唯依ちゃん。顔が赤いけど大丈夫?なんなら、早めに迎えを呼ぶけど?」
「え?あ、だ、大丈夫です。それよりお店に行きませんか?(せっかく悠君が、時間を作ってくれたんだから、大事にしなくちゃ)」
まあ、唯依ちゃんが大丈夫なら問題無いか。
「じゃあ、案内をお願いするね」
「はい。ついて着てくださいね」
唯依ちゃんと、手を繋ぎながら案内されたお店に向かって歩く。暫く歩くと、和菓子屋さんが見えてきた。
甘味所「ヤシマ」と書いてある。
「此処の和菓子は、美味しいんですよ。特に餡蜜が美味しいんですよ。たまに雨宮中尉や同期の皆と一緒に来るんです」
「へえ〜、唯依ちゃんがそう言うなら、楽しみだね」
暖簾をくぐりドアをあけると、女性店員が出てきた。
「何名様ですか?」
「二人です」
「なら、此方の席にどうぞ」
女性店員さんについて行く。なんか、店員さんが誰かに似ている気がするな。
「此方の座席になります。ご注文が、決まりましたら声をかけてください」
そう言って、店員さんは去っていった。とりあえず二人とも座る。ちなみに手はお店に入る前に離しています。その時の唯依ちゃんは、何となく寂しそうだった気がした。多分気のせいだろうな。
「唯依ちゃんは何にする?」
手元にある、メニュー表を二人で見ながら話す。
「そうですね。私はやはり、餡蜜を食べようかと。悠君はどうします?」
「うーん。俺は、どうしようかな?」
真面目に悩んでいます。わらびもちにするか、餡蜜にするか、みたらし団子にするか悩みます。
「決まった。みたらし団子にするよ」
「お団子ですね。すいません、注文お願いします」
「はい。只今伺います」
先程の女性店員さんが、注文を受けに来てくれた。唯依ちゃんが手慣れた様子で注文する。店員さんが唯依ちゃんと小声で話していたが、俺は違う事を考えていたので聞こえていなかった。
悠斗sideout
唯依side
私は今、良く来る甘味所で悠斗君と二人で食べにきた。常連の私と中のよい店員八洲みらいに、注文を頼んでいた。
「餡蜜
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