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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第427話】
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の言葉の意味がわからず、俺は首を傾げて頭に疑問符を浮かべた、そして、篠ノ之はその指摘に目尻をつり上げると竹刀を持った手をあげると――。


「わ、私は柔軟な物事の考え方をしているのだ! 文句があるか!?」


 ギクッとした表情を浮かべるも、それを誤魔化すように一夏の頬に竹刀の先を当てると力一杯押した――いつも思うが、好きな相手にこんな事をしてて嫌われないと思う篠ノ之の頭の中がどうなっているのかが非常に気になる。


「柔軟な物事の考え方ね、普段は武士に二言は無い的な事言ってた気がするが……」

「だ、黙れ有坂! 柔軟な考え方をして何が悪いというか!」


 若干皮肉に近い言葉に、篠ノ之は普通に怒りを露にした――が、事実、普段は侍だの武士だのと言ってて言い分がコロコロ変わるのはどうかと思う、もちろん改めて考え直した結果で謝るのならわかるが、篠ノ之が頭を下げる所は全く想像出来ないのも事実。

 ――それはそうと、怒りはしたが流石に俺に竹刀を向ける事はしなかった、また反省文――いや、下手すると懲罰室かIS使用禁止令が出るのを危惧したのだろう、一応部活動の真っ最中だし。

 後は部長辺りに念を押されてるか――俺に何かあると一夏の派遣も危うくなるため。

 事実、テニス部には暫く派遣無しの通達が出てる、その事に関してテニス部部長が前に謝罪に来たのだが、一度決まった決定を覆すのは難しいと言うと諦めて戻っていった。

 ――まあそんなに長い間ではないと思うが、時期を見て楯無さんにテニス部の件を伝えようかと思う。

 ――と、そんな考えを他所に、篠ノ之は気を取り直したのか腕組みし、軽く咳払いをすると一夏を見ながら口を開いた。


「こほん。 ところで……だな、このホテルのディナーだが、も、もちろん一夏も一緒に行くのだろうな!?」

「おう。 そりゃ、俺も取材受けるのにディナーに行けなかったら怒るぞ。 てかヒルトも行くんだろ? ペアチケット何だし、せっかくだから皆で食べたいよな」

「…………」


 篠ノ之の意図も知らずにそう言う一夏、貰う分には行くとは思うが、誘うのを誰にするかだな――。

 まあ一夏は皆でって言うが、多分席は離れてるだろう――そうであってほしい、俺としては。

 それはそうと、一夏の言葉が気に入らなかったのか、パンフレットが握り締められ、ぐちゃぐちゃのしわしわになっていた――まあホテル名は覚えたし、場所は調べればわかるだろう――後は母さんがこのホテルについて何か知ってるか訊かないと。

 そう思っていると、いつの間にか周囲に群がる剣道部員達。


「何々、篠ノ之さんってば織斑くんとデート?」

「いいなぁ! 私も行きたいなぁ!」

「あ、このホテルって国際的に
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