第十二章 妖精達の休日
第四話 見よ! あれが浴場の灯だ!
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の竜騎士団―――空中装甲騎士団の団員たちだ。
敵であった筈の彼らが、何故手を組み共に女風呂へ覗きに向かうに至ったのか?
それは、彼らの戦いが終わった後の話である。
著名な騎士団である空中装甲騎士団と数で劣りながらも互角以上と言っていい戦いを繰り広げたギーシュたちの人気は一気に高まり、学院の少女たちからの熱い眼差しが向けられ―――はしなかった。
正確に言えば、ないとは言い切れない。
あの戦いの後、ギーシュたちは女生徒たちから何度かプレゼントを渡される事があり、マリコルヌも一年生の黒髪の少女と親しくなってもいる。
しかし、それでもあの二人に比べれば無いも同然であった。
その二人。
セイバーと衛宮士郎の二人である。
片や竜をまるで自分の手足のように操り、踊るように空を翔け、圧倒的な力で二人の竜騎士を倒してしまった美しい女騎士。
片や逃げ遅れた生徒たちの盾となり、空から落ちてきた家一軒はあろうかと言う竜を片手で押し止めた英雄。
モテない筈がない。
モテなければ嘘である。
つまるところ、ギーシュたちの人気は士郎たち二人に横からほぼ全てかっさらわれてしまったという事だ。
だがまあ、それはいい。
良くはないが我慢は出来る。
実際に空を竜に乗り翔けるセイバーの姿は美しく。生徒たちの盾となり竜を止めた士郎は格好良かった。
だから、ギーシュたちは納得は出来ないが我慢は出来ていた。
そのため、それが原因ではな―――……くはないと言い切れないがないとは思う……。
ではその原因とは?
何故空中装甲騎士団の団員たちが覗きに加わっているのか?
それは新たに水精霊騎士隊に配属された副隊長が原因であった。
水精霊騎士隊に配属された副隊長。
それは魔法学院一年生アルトリア・ペンドラゴン―――つまりはセイバーである。
正式な水精霊騎士隊の隊員となったギーシュたちに、副隊長として紹介されたセイバー。セイバーの実力を目にしたギーシュたちに文句はなく。なにより極上の美少女である。反対の意見は出ることなくギーシュたちにセイバーは歓迎された。
しかし、もし、彼らの中に未来視を持つ者がいれば、なんとしてもセイバーの入隊は阻止しようとしたであろうが……もはや後の祭りである。
無事水精霊騎士隊の副隊長となったセイバー。責任感の強いセイバーである、積極的に副隊長としての仕事をしようとした。しかし、形式的には女王陛下の近衛隊である水精霊騎士隊だが、その中身はほぼ全員が学院の生徒である。その
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