第十二章 妖精達の休日
第四話 見よ! あれが浴場の灯だ!
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掲げた剣先が月光と炎の赤を反射させ、ギラリと不吉な輝きをマリコルヌの歪んだ笑みが浮かんだ顔に差す。
「さあ―――裁きの時だ」
後日談だが、とある筋から覗きの情報を得たセイバーが完全武装で女風呂で待機し、ノコノコと覗きに来たギーシュたち実行犯を絞めた後の話である。
覗きの実行犯達は、セイバーに全員叩き潰された後、ベッドの上で学院からさたが下された。とは言っても実質的な被害がないため学院何の掃除という軽いものではあったが。空中装甲騎士団はそれに加え給料の減額があったそうである。
ギーシュたちの完全敗北。良い事無しで終わったこの事件であるが、この覗き未遂事件の後、流石にギーシュたちへの訓練がやりすぎだったかもしれないと考えたセイバーが訓練を減らすことに決めたことから完全に無駄ではなかったようだ。
とは言うものの、前代未聞の女風呂の覗きと言う事で、ギーシュ達には学院側の罰などよりも大きな罰として先日の大戦果の反響がそのまま逆にその身に降りかかる事になった。憧れの視線は侮蔑に、親しみの声は悲鳴へと。
さて、この女風呂覗き事件は“遠き理想郷事件”―――“第一次ウンディーネ事件”と呼ばれる事になるのだが、“第一次”と名付けられ通り、その後も様々な事件が起きる事になる。
美女を常に傍に侍らしている士郎をストーカーの如く付け回し監視をした“男魂事件”。
空中装甲騎士団と協力、風竜の背に乗り、上空から風を起こし女子生徒のスカートを捲った“風上事件”。
他にも様々だ。
その度に大小様々な騒ぎを起こす事になるのだが……まあ、その話はまた今度語ることにしよう。
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