第188話 KOGUREとNANAYO
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・・なくなっ・・・ちゃう。」
ジジジと電気が帯び始めている。
コグレは右手、ナナヨは左手に空気と土の渦を纏うと、10mほど離れたところに立っているナツ目掛けて駆け出し、拳を大きく振り上げた。
コ&ナナ「消え失せろっ!ナツ・ドラグニルゥゥゥッ!!」
2人の拳がナツの後頭部に当たる直前、ナツは頬を膨らませながら振向くと、
ナ「火竜の・・・咆哮ッ!!」
口から炎の息を噴出した。
コグレとナナヨの体は炎に包まれ再び10mほど吹っ飛んで行った。
ナ「やられた分はキッチリ返さねぇとな。」
そう言ってナツは左手の親指以外の指に炎を灯し、「COMEON」の文字を作ると、
ナ「俺1人で十分だ。2人まとめて掛かって来いっ!」
1対2宣言を出した。
コ「1人で・・・十分、だぁ?」
この宣戦布告に立ち上がったコグレとナナヨの怒りは急上昇する。
コ「舐めやがって・・・!」
ナナ「私はアンタに興味なんてないわ。聖十のリョウとやらせなさい。」
ナ「さっきまで十分やり合ったじゃねーか。つーか、攻撃も防御もしぶとさも、俺はリョウには敵わねぇ。リョウを倒す為には、まずは俺を倒してからじゃねぇと無理だぜ。」
ナナ「己ェ・・・!」
コグレとナナヨは握り締めた拳に空気と土を纏うと、
コ「極悪なる空気の刃ッ!」
ナナ「極悪なる大地の弾丸ッ!」
鋭く尖った刃のような空気と、一斉に放たれた無数の弾丸のような土の塊が雨のようにナツに降り注ぐ。が、ナツは走ったりバク転したりしながらコグレとナナヨの攻撃を全てかわし、2人の目の前まで来ると、
ナ「右手の炎と、左手の炎を合わせて・・・」
両手に纏った炎を合わせる。コグレとナナヨは一瞬の出来事に怯んでしまって動けない。
ナ「火竜の・・・煌炎ッ!!」
コグレとナナヨの体に当たって爆散した紅蓮の炎がコグレとナナヨを包み込む。が、
コ&ナナ「まだまだァァッ!!」
炎を掻き分けながら紅蓮の炎の中から飛び出し、コグレは左足、ナナヨは右足に空気と土の渦を纏うと、ナツの顔面目掛けて蹴り上げようとするが、ナツの顔面に頭に直撃する前に受け止められた。
ナ「火竜の・・・翼撃ッ!!」
コ「うぐぁああぁぁあああっ!」
ナナ「うわあぁあぁぁあああっ!」
アンドロイドであるコグレとナナヨの体は、もはや人間でもロボットでもないくらい、ボロボロになっていた。ナツの鼻を刺激するのは機械油の臭いだけ。リョウ以上に傷だらけでボロボロになっても、コグレとナナヨは倒れはしなかった。
ナ「まだ戦えるなら・・・来いよ。」
手
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