第188話 KOGUREとNANAYO
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》を構えて下さい!」
ハ「ナツー!炎が空気になんか負けたらダメだよーーーっ!」
シャ「もしも私達仲間の声が聞こえてたら、きちんとそれに応えなさいよっ!」
ユ「お願い!!ナツ!リョウ!」
ショ「皆見てるっ!仲間が・・・見守っている!」
思い思いの言葉を紡ぎ、妖精の尻尾の現ギルドマスター・マカロフが手を動かした。それを見た仲間達も一斉に手を動かした。
右手の親指と人差し指だけを立て、人差し指を天に指す―――――。
まるで、それぞれの想いをナツとリョウに届けるように―――――。
リョ「ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」
瓦礫に背中を預け、荒く呼吸をしながらリョウは意識を保つ。
コ「しぶてぇ命だな。あんだけ魔法を食らったら、普通はもう死んでるはずなのに・・・」
ナナ「だんだん、私達の魔力も少なくなってきてるから、そろそろ死んでくれればありがたいんだけどね。」
コグレとナナヨも魔力をかなり消耗したのか、肩で大きく息をしている。
リョ「・・・・・・か・・・」
ナナ「え?よく聞こえなかったわ。」
コ「別に良いじゃねぇか。もうすぐ死ぬ人間の言葉をわざわざ聞かな―――――」
リョ「殺せるのか?って聞いたんだ・・・ハァ、ハァ・・ハァ。」
コ&ナナ「!!?」
今度はハッキリと聞こえたリョウの声にコグレとナナヨは耳を疑い、目の前にいるリョウに視線を移す。リョウは聖剣を支えにしながらゆっくりと立ち上がる。傷だらけでもう立っているだけでも辛いはずなのに、リョウの両足は一切ふらつかず、しっかりと地面を踏みしめてその場に立っていた。
リョ「もう一度聞く。俺を・・・いや、俺達を殺せるのか?」
淡々とした声でリョウがもう一度問い掛ける。呼吸も大分落ち着いたようだ。
コ「と、当然だろ。特にお前、こんなボロボロになった人間1人殺せないようじゃ、俺達の名誉が傷つくからな。」
ナナ「大丈夫。殺すのはあなただけじゃない、妖精の尻尾の最強チームの人間全員だから。1人残らず殺―――――」
リョ「言ったはずだぜ。」
コ&ナナ「!!?」
「殺すから」と言おうとしたナナヨの言葉を遮り、リョウは口元に笑みを浮かばせると、右手で器用に5本目の聖剣、『妖魔剣』を鞘から抜くと口に銜えた。
リョ「“銀河は、羽を広げた妖精には勝てねぇ”ってな。」
『妖魔剣』を銜えたまま、白い歯を見せてリョウは笑った。が、すぐに笑みを消し、両手に持った4本の聖剣を構えると、
リョ「5剣流・・・怪魔
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