第188話 KOGUREとNANAYO
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顔を上げたコグレとナナヨを見て、ナツとリョウは目を見開き、言葉を失い息を呑んだ。
そこにいるのは間違いなくコグレとナナヨだった。が、2人は傷だらけなのに一切血を流していなかった。頭からも腕からも、頬からも、足からも・・・一滴たりとも、流していなかったのだ。代わりに傷口から流れていたのは―――――、
―――――刺激臭のする機械油。
それだけじゃない。
よく見ると、コグレとナナヨの傷口から皮膚みたいな色合いをした破けた樹皮、銅線、カラーケーブルの端がちらりと傷口から覗いていた。
チャ「な・・ななな・・・何だあれはーーーーーっ!?コグレ選手とナナヨ選手の体から、妙な物が出ているーーーーーっ!!?」
チャパティ・ローラは目を丸くして実況をする。
エ「な・・何なんだ、あれは・・・?」
グ「気味悪ィな。」
ト「ど・・どう見ても考えても、可笑しすぎますよ・・・」
人間の体内には絶対に存在しない物が、コグレとナナヨの体内にはある。
この事から連想出来る事は、ただ1つ―――――。
ナ「お、お前等は・・・人間じゃない、のか・・・・?」
人間じゃないコグレとナナヨから目を離す事無く、ナツは瞬き一つせず小さく呟いた。
コグレは口、ナナヨは頬から流れている機械油を手の甲で拭いながら、赤黒く染まった両目でナツとリョウを見つめ、口を三日月のような形にして不気味に微笑んだ。
キ「コグレさんとナナヨさんは、銀河の旋律のギルドマスター・シルファさんが造った“究極の魔道士アンドロイド”、KOGUREとNANAYO。」
カ「シルファさんは、恨みがある妖精の尻尾の最強チームの方達に復讐をする為、手始めにKOGUREとNANAYOを造り上げた。そして、シルファさんは天才的な頭脳を誇る発明家。」
レ「でも、“シルファ”は偽名で、本名は―――――、ジョニー・メカ。」
カ「ジョニー・メカは妖精の尻尾の最強チームの方達に復讐する為に、銀河の旋律のギルドマスターと成
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