第188話 KOGUREとNANAYO
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握り締めた拳に紅蓮の炎を纏い、拳をコグレとナナヨに向かって勢いよく振り下ろす。その姿は竜そのもの―――――。
ナ「紅蓮爆炎刃ッ!!!」
炎を纏った拳でコグレとナナヨを思いっきり殴りつける。コグレとナナヨの体は空中から会場の地面へと真っ逆さまに落ちていき、ドガガガガガァァァン!と凄まじい音を立てて会場の床を貫いた。
ハ「うわーーーっ!」
シャ「なっ・・なっ・・なっ・・・!」
ユ「か・・会場の、床が・・・!」
ウェ「ほ・・崩壊・・・」
マ「・・す、すごい・・・!」
コグレとナナヨの体は瓦礫と共に会場の地下へと落ちてゆく。ナツとリョウも追いかけるように会場の地下へと飛び降りた。
ヤ「スさまズィ威力だったねぇ。」
ラ「何たる大騒動!ありがとうございます!」
チャ「し・・試合は続行されます!会場の皆さんは、映像魔水晶にてお楽しみ下さい。」
チャパティ・ローラの実況と共に、誰もいなくなった会場の上空に6つの映像魔水晶の地下の映像が映し出された。
コグレとナナヨを追いかけて地下へと飛び降りたナツとリョウは無事着地。地下は薄暗く、射し込む光は崩壊した会場からの太陽の光だけ。
リョ「ぅ・・くっ・・・!」
ナ「!」
突然隣で苦しそうに腹部を押さえて呻き声を出すリョウを見てナツは目を見開いた。
肩膝を着いているリョウが着ている緑色の着物の腹部辺りと、腹部を押さえているリョウの右手が真っ赤に染まっていたからだ。
ナ「お・・お前!まさか・・・傷口が開い―――――むぐっ!」
「開いちまった」と言おうとしたナツの口をリョウが血で汚れていない左手で塞ぐ。
リョ「先に言っとくが・・・俺はこのまま、戦う!」
自分の口を塞いでいるリョウの左手を剥ぎ取り、一度深呼吸をすると、
ナ「な、何言ってんだよっ!?戦って、これ以上傷口が開いたら、お前―――――・・・」
リョ「・・・・・」
ナツはそれ以上何も言わなかったが、ナツが何を言おうとしていたのか理解出来ていたリョウも何も言わず、ただ唇を噛み締めるだけだった。
ナ「と、とにかく!お前は絶対、これ以上戦うなっ!ここで大人しく休ん―――――」
コ「なる・・ほど、な・・・」
ナ&リョ「!」
「休んでろ」と言おうとしたナツを遮ったのはリョウではない。声がした方に視線を移すと、傷だらけでよろよろと立ち上がるコグレとナナヨがいた。2人とも顔を伏せており、表情がよく分からない。
ナナ「リョウ・・ジェノロは・・・怪我を、している・・・・そこを、徹底的に、狙えば・・・リョウ・・ジェノロを・・・倒せるっ!」
ナ&リョ「!!?」
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