第188話 KOGUREとNANAYO
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メ「抜きましたね。」
マカ「抜きましたのぉ〜。」
妖精の尻尾の応援席でメイビスとマカロフが呟いた。
フ「マジかよっ!?」
ショ「4本目、か・・・あのリョウでも、聖剣3本だけじゃ勝てないって判断したんだろうな・・・・」
ル「・・・リョウ。」
フレイが驚嘆の声を上げ、ショールが苦々しく呟き、ルーシィはゆっくりと目を閉じ、胸の前で両手を祈るように組み、心底心配そうに“リョウ”の名を小さく呟いた。
リョ「(・・・悔しいけど、聖剣3本だけじゃ、コグレとナナヨには勝てねぇ。今回初めて使うし、上手く使いこなせねぇかもしれねぇけど・・・やるしかねぇんだ!)」
4本の聖剣を構える。
リョ「(力を貸してくれ、フラワー!ユリ!)」
小さく地を蹴り駆け出した。
コ「聖剣の数を増やしたくらいで、俺とナナヨは倒せねぇぜっ!」
向かい打つように、コグレとナナヨも同時に小さく地を蹴り駆け出した。
駆け出しながらコグレとナナヨは両手に空気と土の渦を纏うと、
コ「極悪なる空気の夜想曲ッ!」
ナナ「極悪なる大地の前奏曲ッ!」
2人同時に空気と大地の竜巻を起こす。2つの竜巻は蛇行しながらリョウ目掛けて飛んでいく。が、リョウは2人の攻撃に一切怯む事無く、茶色がかった吊り目を更に吊り上げ、視界に2つの竜巻の動きを捉え、脳内に竜巻の動きのタイミングを見計らうと、
リョ「ふん!」
ステップを踏むような軽い動きでコグレとナナヨの攻撃をかわした。
コ「なっ・・・!?」
ナナ「かわしたぁっ!?」
コグレとナナヨは駆け出すのを止め、その場で立ち止まり戸惑い始める。リョウはそんな2人も視界に捉えると、
リョ「4剣流・・・」
右手に『銀覇剣』と『嵐真剣』、左手に『天力剣』と『花錦剣』を持った両手を横に大きく広げると、
リョ「百合一閃ッ!!!」
横に大きく広げた両手をクロスさせるように動かす。4本の聖剣の剣先の動きに添って、4本の眩い淡い白い閃光が輝き、コグレとナナヨを斬りつけたのと同時に、4本の閃光が白い百合の花の花弁になって舞い散った。
斬りつけられたコグレとナナヨの体は宙高く飛び上がる。
リョ「ナツゥ!」
ナ「おう!」
それを待っていたかのように、ナツが助走をつけて、コグレとナナヨの頭上まで跳躍した。コグレは青と赤黒い瞳、ナナヨはオレンジと赤黒い瞳を見開いた。ナツはニィッと口角を上げてほんの一瞬だけ笑うと、
ナ「滅竜奥義・・・」
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