第四章
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れが」
「そのチャーシュー麺ですね」
「ささ、どうぞ」
笑顔で食べるように勧めてきた。
「是非共」
「わかりました。それでは」
勧められるままに箸を手に取り麺を口の中に入れる。すると。
「あっ・・・・・・」
「如何ですか?」
「確かに」
亜紀が少し驚いた顔になって答えるのだった。
「美味しいです」
「そうですよね。美味しいですよね」
「はい」
泉水に対してまた答えた。
「こんなに美味しいチャーシュー麺は」
「麺のコシも味もいい感じですよね」
「ええ、どちらも」
彼の言葉に素直に頷くことができた。その通りだったからだ。
「凄くいい味です」
「しかもスープも」
スープもいいのだった。ラーメンはどちらもよくなくては駄目だ。それを考えると中々難しい料理であるのだがこのチャーシュー麺は。合格だった。
「どうですか」
「トリガラで。しかも」
今度はスープを飲みながら答えた。
「あっさりしているのにその中でしっかりしたものがあって」
「飲みやすいでしょ」
「和風な感じで」
鰹節や昆布も入れているのかと思った。最近こうした和風のラーメンも多い。想ったよりも味がよくこれがまた好評なのである。日本人に合っているのだ。
「前からなんですよ」
「前からですか」
「ええ。最初に来た時から」
泉水は笑って述べた。
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