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魔法薬を好きなように
第2話 なんていう悪辣な
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スカートが避けていたりするが、顔についた煤をハンカチで落としている。鏡もみないでってことは、ある程度は自分でも予想していたのか。
その横では先生のシュヴルーズがのびている。うーん。爆発個所に近いルイズが気も失わずにたっているのに比べて、少々ながら離れていた先生が気絶するって、どこか頭でも打ったのか?
しかたがないので、モンモランシ―に「倒れている先生が気絶しているのが、気にかかるので見てくる」というと、気にしなくてもいいのにといった雰囲気ながら「いいわよ」と返答があった。

先生の方へ向かって水の流れを感じとるが、特に脳内で出血が発生しているわけでもないようだし、どこか頭の特定の場所を強打した感じも受けない。これは純粋に爆風の影響か?
命の危険性はなさそうだし、治癒の魔法をかけるほどのこともなかろう。気絶しているところから自然に目をさますのを待つのがよさそうだ。
それにしても、奇妙な現象としかいいようがないのだが、いざ、このルイズという娘と戦闘となった場合には、今のところ結果の予測がつかないために、嫌なところだ。悪辣な魔法だな。

しかし、あれだけの爆発音なのに、近くの教室からは、先生が見にもこないので、男子生徒が人を呼びに行ったようだ。モンモランシ―には「このあとどうする?」と聞いたら、「後でくる先生のいう通りにするだけだわ。しかし、やっぱり『ゼロ』のルイズね。しかも、今度は先生まで気絶させるなんて」
先生を気絶させるようなことは初めてなのか。まあ、しかたがなかろうと思いつつ、爆発することがわかっていたら、もう少し気を付けろと思いたいが、先ほどの一連の会話で「教えるのは初めて」という言葉も流れていたっけ。

ここに呼ばれてきた先生は、ルイズとその使い魔である黒髪の少年に魔法を使わずにかたづけることと指示をだしていたが、魔法をつかったら、爆発することを知っているのだろう。どこの世界でも先生同士の連携は悪いようだな。

生徒たちには、中庭で待機とのことだったので、そのまま従うが、「危険」と指摘されていたにもかかわらず、錬金をした結果の部屋片づけか。普通なら清掃係りのメイドにでもさせるのではないかと少々不条理に思うが、新参者である俺が気にかけるものでもなかろう。モンモランシ―とともに中庭に向かったら、朝食時のメンバーのうち、同じ教室にいた者と話している中で俺もまざることになった。女子生徒の中に俺一人男がいるっていうのは、気分は悪くないが、話の中身が学園の話題とか、女性特有のおしゃべりで少々つかれるぜ。

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