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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
26話 イザナミ側
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どーしたの?」
「ううん、少しだけ眠りなさい」
彼女の着ている私のオラクル細胞で作った旗を媒介に、シオの意識に偏食場パルスで割り込み、以前マキナにやっとことと同じことをする。ただし、今度は一切の容赦無く記憶を消すような強さで。
「ごめんね」
「え?」
私の腕の中でシオの体が一瞬だけビクリと硬直したけれど、直ぐに全身から力が抜ける。
シオは偏食場パルスの強さで言えば私より数段上だけど、精神の成長がそれに追いついていないからこそ、こうして記憶を消せた。だから、私はこの子をマキナにあまり会わせなかった。もしかすると、マキナとコミュニケーションを取ることで精神の成長が進んでしまうかもしれないからね。
そして、ここで真っ新な状態に戻した上で、第一部隊のような悪意をシオに向けない存在に囲まれれば、悪意に対する耐性は皆無になる。そうすれば、最後の最後で私のありったけの悪意をぶつければ簡単に心を壊せる。
そうすれば、終末捕食を止めることなんて出来ないし、私の願いも簡単に叶えられる。
でも……なんだろう?この胸の痛みは?罪悪感ってやつなのかな?
あ、そっか大事にしていた存在が無くなったからか。じゃあこれは喪失感と悲しみか……そっか、マキナを苦しめていたのはこれだね。なるほど、確かにこれは堪えるな……だからこそ二度とマキナにはこんな感情を抱いて欲しくない。
それじゃあ、私の知らないシオが目覚める前に、教会の中が見える場所まで彼女を運ばないとね……バイバイ、シオ。










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