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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth10-A嵐の前の安穏〜エリーゼ狂想曲
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から、あなたの寸法を計るよ」なにかはぐらかされたような気もするけど、そんな事を思っていられるような余裕がすぐに無くなった。
「えっとなになに・・・・。胸囲は77.8cmか・・・・。はぁ」
「溜息吐かないでもらえますかねぇ」
「16歳でこの小ささはちょっとね〜」
「うるさいよッ! 判ってるよッ、子供体型だって事くらい! でも育たないんだもん、仕方ないでしょッ!」
体を抱くようにして胸を隠す。そして何を思ったのかターニャは信じられない事を言った。
「ねえディレクトア〜! エリーゼって胸囲が77.8なんだけど、小さい胸の子でも恋人候補になれ――」
「あんた馬鹿じゃないのッッ!!!!」
ターニャの口を全力で押さえに掛かる。もう完全に手遅れだけど、腰囲や臀囲までバラされたらもう生きていけない。というかもうお嫁に行けないよ〜(号泣)。どうしてくれるッどうしてくれるッ。ターニャは口を押さえられても楽しげに「ふにゃふにゃほにゃほにゃ」なんて言っているのか不明だけど、きっと良くない事に違いない。
『腰囲と臀囲は平均なんだね。胸だけ平均以下って・・・・なんか可哀想』
『思念通話を使ってまで言う事ッ!? もうほっといてッ、これ以上オーディンさんに聞かれたら・・・ん?』
あれ? オーディンさんから返事が来ない。呆れてるのかも。もしかしたら、わたしの体を想像して・・・・きゃぁぁぁぁぁっ(テレ)。そんな馬鹿な事ありえないと判っていても恥ずかしくて、両手をターニャの口から離して、自分の顔を覆う。
「ディレクトア、何やっているんだろ? せっかくエリーゼの身体情報を知れる好機なのに」
そうのたまったターニャのお尻に全力の蹴り一発。喋らせたら喋らせたでターニャは馬鹿な事ばかり言う。もう頭が痛い。
「痛いっ」
「わたしの精神に苦痛を与えたその罪、当然の罰ですッ」
「訊き難い事を訊いてあげたのに、何たる仕打ち」
「だからって胸囲の寸法を正確に言う事ないでしょッ!(泣)」
「あ、そうか。言われてみればそうだね〜♪」
「絶対に確信犯だッ!」
ポカポカ殴りつける。ターニャは「ごめんてば」謝りはするけど、反省の色を見せない。
「噂だと、男の人に胸を揉まれると育つって聞いたよ。ディレクトアにやらせれば・・・」
「そんなのオーディンさんにさせられるわけないでしょッ!!」
見られるだけでも恥ずかしさで悶絶しそうなのに、指先だけでも触れたらきっとわたしは昇天する。
「う〜ん、じゃあ胸を大きくせずにディレクトアをメロメロにさせるには――」
「ねぇ? さっきから何言っているの? 馬鹿なの? ねぇ、馬鹿なの?」
そろそろターニャの頭が本気で心配になっ
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