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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth10-A嵐の前の安穏〜エリーゼ狂想曲
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る。と言うよりオーディンさんに会いに来てる(一部求婚していったけど、わたしが睨みを利かせてるから今は問題なし)。
「今日はエリーゼに付き合っているんだ。残念ながら新作はまだだな」
「それは残念。でも・・ムフフ。ちょっとエリーゼと2人で話しさせて、ディレクトア」
「え? なんでわたし1人?」
「まあまあ、お姉さんと秘密のお話をしようじゃないか♪」
店内の奥の部屋に連れ込まれる。さっきからニヤニヤしてるターニャに、わたしは恐れを抱く。ターニャがいきなり優しげな笑みを浮かべてわたしの肩に手を置き、「よく頑張って誘えたね」って親指を立てた。
「私、このまま別の女性に彼を奪われて、あなたが泣くんじゃないかって心配してたんだよ?」
「そ、そんなこと思ってたのっ?」
「思ってた思ってた。応援したくてもあなたったら全然行動に移さないし。どうせ一緒に住んでいて、しかもお互いが命の恩人だっていう特別な関係に甘えてたんでしょ」
「・・・・仰る通りで・・・・」
ガックリ肩を落とす。きっとオーディンさんにとってもわたしは特別なんだ、って思ってた。でも実際はみんなと等しい関係に過ぎず、下手すれば妹的に思われてるかもしれない。嘆息すると、「けど、勇気を出して今日は誘ったんでしょ? えらいえらい」って頭を撫でてくれるターニャ。
「お姉さんに任せな♪ ディレクトアに、あなたの魅力をガッツリ教え込んであげるから」
そう言って巻き尺をポケットから取り出して、「さぁお姉さんに曝け出そうね〜?」にじり寄って来た。頬が引き攣ったのが判る。ダメだ。このままターニャと2人きりで居ると何をされるか判らないから、踵を返して逃走を図る。
「逃げちゃダメ☆」
――服飾店主奥義・ヤマタノオロチ――
「うえっ!?」
胸、お腹、お尻、二の腕、ふともも、あと何故か額に巻き付く8本の巻き尺。ターニャは「一度に身体の寸法を計れるこの奥義、すごいでしょ?」なんて自慢げに笑う。今日に限っていつものドレスじゃなくて丈の短いスカート(アンナにはしたないって言われたけど無視)に、半袖ブラウス姿。
だからかなり正確に・・・・「計れるわけないよ、ターニャ」そう嘆息。寸法を正しく計るなら服を脱がないと。やれやれ、ってやりたいけど額がギュッと締め付けられてる所為で出来ない上に目が閉じられないし。
「判ってるよ。だから今から脱がすんじゃないの、ちゃんと計るために」
「ちょっと待って! 逃げないからッ、自分で脱ぐからッ、だから外してッ!」
自分で脱いで進んで計られるならまだいいけど、誰かに脱がされて無理やり計られるのは嫌過ぎる。だから説得を始めるけど、「うわ、なんか興奮してきた」ターニャはもうダメだった。そ、そうだ。オーディンさんに
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