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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth10-A嵐の前の安穏〜エリーゼ狂想曲
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さんから離れてアギトを抱きしめてクルクル回り始めた。ホントにモニカは小さい子(女子限定)が好きなんだから。困ったものよね〜。まぁそんなこんなで、オーディンさん達が気になってしまったわたし自身の仕事は捗らず、でもオーディンさん達は補充などなどを済ませて休憩に入った。庭でポツンと1人っきり。何やってるんだろ、わたし。大きく溜息を吐きながらテーブルに突っ伏す。

「エリーゼ。体調が悪いのか?」

「えっ? オーディンさん・・・!」

ガバッと体を起こして見ると、トレイを片手に佇んでるオーディンさん。トレイをテーブルに置く。載っていたのはティーカップとポットとクッキー。くぅ〜、ってお腹が鳴って、顔が一気に熱くなる。オーディンさんをチラッと見ると微笑ましいって感じで見てくる。
は、恥ずかしい・・・。両手で顔を隠してまた突っ伏すと、「お腹が空くなら元気な証拠、だな」とわたしの頭を優しく撫でてくれた。気持ち良くて嬉しい事なんだけど、これってつまり子供扱いされてるって事なんだよね。それがちょっとだけ残念かな。

「えっと、ありがとうございます、わざわざ。アンナの仕事なのに」

「私がアンナに頼んだんだよ。エリーゼと話がしたいから私が持っていきたい、って」

「えっ? そうなんですか・・・!?」

「最近、エリーゼの様子がおかしい思うんだけど。シュリエルが来てからじゃないか・・・・?」

「(鋭い・・・)そ、そうですか? わたしはいつも通りですよ〜?」

とは言うけど、実際にちょっとシュリエルさんに警戒しているから、様子が変だって思われても仕方ない気が。でも、気付いてくれるなんて・・・それってわたしの事を見てくれているんだよね。ミルクティーの用意を終えたオーディンさんがティーカップをわたしに差し出して「座っても?」と訊いてきたから、「もちろんですッ」即答。オーディンさんが対面に腰かける。2人でこうして話すのって久しぶりかも。

「だから相談に乗ろうかな、と思ってね。シュリエルは私の家族だから、相談役はアンナより私の方が良いと思うんだけど、どうだろう?」

「えっと・・・・(恋敵として見ていたから変になってた、なんて言えないよ)」

「やはり増え過ぎ、だよな。居候が次々と来て。すまないな、エリーゼ。ベルカで頼れるのは君たちだけなんだが。やはり例の空き家に――」

頭を深々と下げたオーディンさん。慌てて「ち、違うんですッ。そうじゃありませんッ。あと引っ越しは前も言いましたけど却下ですッ」否定する。すると「そっか。それは良かった。必死過ぎて少し驚いたが」とオーディンさんは笑みを浮かべた。
ドキッとする。うん、やっぱりわたしはオーディンさんの事が好きなんだ。そして「じゃあシュリエルは関係ないのか?」と今度は唸り始める。どうすれば
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