暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth10-A嵐の前の安穏〜エリーゼ狂想曲
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ギトがフラフラとわたしの元に飛んできた。苦笑するアンナが「皆さん、お食事の御用意は出来てますから、どうぞ中へ」みんなを屋敷の中に招き入れた。モニカとルファ、アギトとヴィータとシャマルさんは「ただいま〜♪」真っ先に入って行った。シグナムさんは絶対にオーディンさんと一緒の時はまずオーディンさんの後だから、まだ残ってる。アンナもそう。わたしが居るからまだ残ってる。そしてシュリエルさん・・・・はどうして?

「ほら、シュリエル。君も、ただいま、だ」

オーディンさんがシュリエルさんをエスコートするように背中に手を回してポンと叩いた。

「では・・・・。ただいま・・帰りました」

少し戸惑いを見せていてもどこか嬉しそうな複雑な表情と声色。迷っていたから入らなかった? 初めの頃のシグナムさん達と同じ反応だ。続いてオーディンさんも「ただいま」シグナムさんも「ただいま帰りました」と、私とアンナに挨拶。
アンナは「はい。おかえりなさい」って気持ち良く迎え入れた。でもわたしはこれ以上恋敵(シグナムさん達も否定してるけど)が増えるのはちょっと嫌だな、って思ってる。だけどオーディンさんのあの嬉しそうな顔を見たら、わたし一人の気持ちの事でそんな風に思うのも嫌だなって思う。

「お帰りなさい、オーディンさん、シグナムさん。そして、シュリエルさん♪」

だから精いっぱいの笑顔で迎え入れる。シュリエルさんが儚い笑みを見せた。ぅぐ、やっぱり美人。その日はオーディンさん達は疲れていて、食事と入浴を済ませてすぐに寝入っちゃった。わたし達も緊張で疲れていたみたいで、すぐに眠った。

?―?―?回想終わりなのです?―?―?

そして次の日からシュリエルさんを新しく含めた生活が始まったんだよね。思い返していると「もうエリー。あと何本折れば気が済むの?」新しい羽根ペンを持ってきてくれたアンナが嘆息。「ありがと」受け取って仕事を再開。でも気が乗らない。どうしても目が書類からシュリエルさんに向いちゃう。

「オーディン先生〜、X-908Bの在庫を確認してもらってもいいですか〜?」

「ああ、判った、見せてくれ」

モニカが在庫書をオーディンさんに見せるために体を寄せるんだけど、ちょっとちょっとモニカ、近い、近過ぎだって。そこまで引っつかなくても書類を見せるだけで良いでしょうが、もうっ。
まぁオーディンさんは顔色一つ変えてないから、モニカの色仕掛け(わざとか偶然かは判らないけど)にはやられてない。ふふん。わたしよりスタイルは良いモニカだけど、オーディンさんに反応なし。大きければ良いって事じゃないのが判る。

「ちょっとモニカっ。マイスターにくっつき過ぎ!」

「おおっと。アギトちゃんが久しぶりに自分から飛び込んで来たッ♪」

モニカはすぐにオーディン
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