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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth10-A嵐の前の安穏〜エリーゼ狂想曲
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るシュトゥラが勝つのは判り切っているけれど、それでもやっぱり心配しちゃう。そんな僅かに生まれている不安も、すぐに晴れる事になる。戦場から伝書鳥が1羽。戦いが終わると、防衛騎士団の方から戦闘終了を報せる手紙を持った伝書鳥(名前はブラオ君)が飛ばされて来る。

「・・・・ほっ。良かった、やっぱりオーディンさん達の勝ちで終わってくれたんだ」

「わはっ♪ どれだけ人数を集めてもオーディン先生を討ち斃すなんて無理だよ無理♪」

モニカがわたしの手から手紙を引っ手繰って読んだ後にそう言いながら隣に居るルファに手渡した。ルファが「もう。エリーゼが呼んでる最中なのにダメじゃないの」ってわたしから手紙を引っ手繰ったモニカに窘めつつも手紙を受け取って読み始める。
そして「オーディン先生、戦船を単独で3隻も墜としたそうですよ」って苦笑して、わたしに手紙を差し出してきた。すぐにわたしに返すべきなんだけど、もう文句を言う事もない。そういう仲だし。
受け取った手紙を改めて読み返す。バルデュリス王子率いる大騎士団を退ける事に成功した、と。こちらの被害はイリュリアに対して軽微(それでも戦死者は100人以上)。オーディンさんやアギト、シグナムさん達グラオベン・オルデンが頑張ってくれたおかげだって。

「・・・・アンナ」

「ええ、判ってる。美味しいご馳走を用意しないとダメよね」

ずっと無言で控えていたアンナもみんなの無事と勝利に喜んでいるみたいで、にこやかに調理場に向かった。それから3時間後、夜も更けた頃にオーディンさん達は帰って来た。玄関でみんなでお出迎えしていて・・・・気付く。
あれ? 今朝出て行った時より1人多くないですか? 順繰りに見ていく。オーディンさん、アギト、シグナムさん、ヴィータ、シャマルさん、ザフィーラさん・・・女の人。わたし達の視線がその人に集まっているのがオーディンさん達にも判っているみたいで。

「私たちと合流するのが遅れてしまっていたが、今日、めでたく合流する事が出来たんだ。紹介するよエリーゼ、みんな。彼女はシュリエルリート。シグナム達と同じ私の大切な仲間だ」

「大切な、仲間・・・・。はじめまして。シュリエルリートです。シュリエル、と呼んでください」

シュリエルリート――シュリエルさんはお辞儀した。夜だからその綺麗な銀髪が魔力灯に照らされて光の波のように見える。ヴィータやシャマルさんのような可愛いじゃなくて、シグナムさん寄りの機微に乏しい表情なんだけど・・・・そんなの関係ないくらいに美人で、しかも「お、大きい・・・!」スタイル抜群。アンナ達がそれぞれ自己紹介していって最後にわたしが「エ、エリーゼ・フォン・シュテルンベルク、です」とにかく挨拶。

「エリーゼぇ〜、お腹がもう限界ぃ〜」

お腹をグゥ〜って鳴らすア
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