暁 〜小説投稿サイト〜
天使舞う、この世界
NO.14 フラグ
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ア。やっぱり意地悪な質問だよな。ごめん。
しばらく悩んだ後、アーシアは答えてくれた。

「正直、わかりません。今まで想像したことも無かったですから。ーーーーでも、今はイッセーさんや皆さんがいますから、神様がいなくても、私の大事な人達がいますから」

ーーーーなんだ、もうちゃんとわかってたのか。

「そう。ごめんなさい、意地悪な質問しちゃって」

それだけ聞ければ、十分だ。

「いえ、鳶一さんの質問のおかげで、自分を見直すことができたので」

「そう言ってくれると助かるわ。うん。あなたは自分が一人じゃないって、支えてくれる人達がいるって、大切な人達がいるってわかってるのね」

ああ、俺もそうだ。大切な人達がいる。

「それじゃあね、アーシア。あ、今度から私のことは千代紙でいいわよ」

「はい!千代紙さん!」

俺はアーシアと別れ、大切な家族がいる家へ帰ることにした。


=======================================================================================


歩いて家に帰ると、疲労困憊でぶっ倒れているルフェイちゃんが目に入った。

「あ、おかえりなさぃ」

「大丈夫?ルフェイ」

「あ、はいぃ」

本当に大丈夫か?霊装顕現するのってこんなに疲れるの?俺呼吸するようにできるんだけど。

「おかえり、レイナーレ」

「ただいま、黒歌」

奥からエプロンをつけた黒歌が顔を覗かせた。

「ん。おかえり」

オーフィスが黒のワンピースを着て迎えてくれた。黒歌が買った服か?

「もうすぐご飯できるから手洗い済ませて手伝うにゃ」

「わかってるわ」

洗面所にいき手を洗い、黒歌の手伝いを始める。

「黒歌」

「なんにゃ?」

「いつもありがとね」

カラーン
黒歌が皿を落とした。幸いにも、陶器製じゃないから割れなかった。
ていうか黒歌。お前なに固まってるんだよ。

「レレレレイナーレが感謝の言葉を!?」

おい、俺だって感謝の言葉ぐらい言うぞ。

「なによ、そんなに以外だったの?」

「そりゃそうにゃ!あの天上天下唯我独尊傍若無人傲岸不遜なレイナーレが『ありがとう』って言ったのよ!?」

天上天下唯我独尊傍若無人傲岸不遜って誰だよソレ。AUO?
それと黒歌。天上天下唯我独尊の使い方正しくない。

「私だって言うときぐらいあるわよ。それと黒歌、魚、焦げるわよ」

「へ?あ!あぶにゃ!」

黒歌はすぐに調理に戻った。しばらくして、夕食。

「あーさっきはビックリしたにゃ」

「ええ、ビックリしました」

「ん?レイナーレ、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ