暁 ~小説投稿サイト~
魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~
Myth9そして時代の針は動きだす~Quo Moriture RuiS~
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ィンの魔導ならきっと耐えきる事が出来る。ま、その前に・・・・
――自爆――
自爆しやがった。その威力が届く前に装填してある最後のカートリッジ1発をロードしてシルトとガイストを強化――したところで、『シュリエルっ、ヴィータっ!』って思念通話。そしてそれは一瞬だった。なにが起きたのかさえも判んなかった。いきなり腹に衝撃が来て、視界が揺れて、気が付けばあたしはオーディンに抱きかかえられてた。
「怪我はないか? ヴィータ、シュリエル」
オーディンが心配そうな顔して訊いてきた。あたしの反対側で抱きかかえられてるシュリエルは「はい。問題ありません」って答えた。2人の視線があたしに向けられる。でも「え、あ、その」言葉に出来ない程混乱してるあたしがいる。状況を確認だ、うん。自爆攻撃を食らいそうになってて、気が付けばさっきよりずっと空の上でオーディンに抱えられている、と。
「ヴィータ?」「紅の鉄騎?」
「あ・・・うん、大丈夫・・・」
自爆の殺傷効果範囲からオーディンに抱えられて逃れる事が出来たんだ・・・。そして足下。奴らが自爆し終えていた。これが・・・これがイリュリアの――プリュンダラー・オルデンとかいう連中のやり方かよ。撤退をし始めているイリュリア騎士団に向かって「ふざけやがって」悪態を吐く。オーディンはあたしとシュリエルの腹に回してた腕を離してあたし達を解放して、改めて地上を見回す。
「ヴィータとシュリエルの無事を確認、っと。『・・・アギト、シグナム、シャマル、ザフィーラ。現状報告』」
『はい、オーディン。私とアギト、そしてザフィーラは前線で警戒しつつ待機しています』
『すごく疲れたよぉ、オーディン。お腹もぺこぺこ』
『私は拠点で負傷者の治療に当たっています。よろしければオーディンさんにもお手伝いをお願いしたいのですが・・・』
「『判った、すぐ行く。シグナム達はそのまま警戒を。アギト。アンナがきっと美味しい料理を作って待っていてくれているはずだ。もう少しの辛抱な』」
オーディンがあたしらに合図するように地上を指差して降下して行った。あたしとシュリエルも頷いて続く。そこには地面に敷かれた布の上に横たわってる数多くの騎士たちが数多く居た。この戦いで傷つき倒れた騎士たちだ。
シャマルを始めとした治癒の魔導が使える術師たち医療団が必至に治療しつつ、「包帯が足りないッ」「薬を持ってこい早くッ」「こっちを手伝ってくれッ」「心停止だッ、マッサージだッ」って声を荒げ続けてる。オーディンは医療団と合流し、すぐに「コード・ラファエル」って治癒術式で治療開始。
「あ、おい、シュリエル?」
シュリエルがオーディンに近づいて行く。そして「オーディン。あなたの魔導を使わせていただければ、私もお手伝いが出来るか
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