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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth9そして時代の針は動きだす〜Quo Moriture RuiS〜
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鉄騎・・・」

「うっせぇよっ。ほら、奴らにだけ時間ばかり使ってられねぇだろっ。とっととやっちまうぞッ!」

喜色の声で「ああッ。行こうッ」シュリエルが奴らを見据えるのを横目で見る。あたしに名前を呼ばれたのがそんなに嬉しいのか顔が緩みまくってる。こっちまで頬が緩みそうになっちまう。けど今は・・・。消費しきったカートリッジを装填。

「むっ・・・?」「――おっと!?」

と、いきなりの大爆音。衝撃波がここまで来て、吹き飛ばされそうになるのをシュリエルが手を取ってくれたから事なきを得た。「すまねぇ」って礼を言うと、「助け合うのが、家族だ」ってシュリエルは微笑む。
礼もそうだけど、今の今までお前に当たり散らしたことへの謝罪も含めたの、すまねぇ、だ。今までの謝罪としてのすまねぇはまだ面と向かって口に出すのはちょっと出来ないけど、いつかちゃんとシュリエルに言えたら・・・いいな。
奴らも今の衝撃波でよろけていて突撃を止めてた。狼の1頭が「デアフリンガーまでもが墜とされたか」って戦慄。さっきの爆音と衝撃波は、戦船が轟沈して爆発したのが発生原因だった。その直後、イリュリア方面から緑色の閃光が上がって空で炸裂した。

「退却の信号弾だと・・・!?」

]]Yが憎々しげに漏らす。シュリエルが「賢明な判断だな」って言う。戦船はオーディンの動きを制するためのものだって事くらいは判ってる。オーディンが空で戦船に撃墜――最低でも苦戦を強いられているその間に、圧倒的な数を誇る騎士団で押し切ろうって考えたんだろうが・・・。
ザマァ見ろ、当てが外れな。オーディンは戦船を単独で墜とすだけの火力を持っていて、その上あんな馬鹿デカイ使い魔を有してる。そして戦船を全隻撃沈したオーディンが地上へ降りてくるとなれば、連中はもう終わりだ。

「どうすんだ? 地上の騎士どもは退却を始めてんぞ」

「退くならば退け。逃げる者の背中を撃つ趣味は我らにはない。そうだな、紅の鉄騎」

「おうよ。そんな汚い真似はしねぇ。テメェらの仲間とは違ってな。正々堂々真ん前からブッ潰す」

“アイゼン”を奴らに向かって突きつけると、奴らが牙を剥いて唸りを上げる。少し膠着。そして唸るのをやめてイリュリアへ目を向けた。撤退を決めたんだな。シュトゥラ側からも緑色の閃光が上がって炸裂した。こっちも終戦連絡か。“アイゼン”を降ろそうとした時、奴らは一斉にまた目を向けてきた。

「なんだ? 目の色が変わって・・・?」

シュリエルが身構え直した。あたしも“アイゼン”を構え直す。奴らの雰囲気がガラリと変わった。また唸り声を上げながら「殺せ。殺せ。殺せ」と大合唱。

「新たにオペラツィオーン・オプファーを受諾。グラオベン・オルデンの騎士を殺害せよ。オオオオオオオッッ!!」

「「「「
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