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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth9そして時代の針は動きだす〜Quo Moriture RuiS〜
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魔力で強化されてる牙か。力を込めて振り切ろうとするけどガッチリ牙と牙の間に挟まって動かせねぇ・・・。
「クソっ・・・!」
「ふふふ」
「あ? 何がおかしいんだよ、テメェ」
「我が前脚を焼き潰した事で油断したか?」
「ハッ、んなわけねぇだろ」
「ならば、なぜ気付かんのだろうな」
嘲笑を込めたその言葉に、あたしは苛立ちを覚える前に周囲を確認した。
「あーくそ・・・!」
最悪。いつの間にか別の狼たちに包囲されちまってる。狼は群れで生きる生物。それに、最初からコイツは言っていた。
――ヤークトフント“隊”もこれより参戦致す――
隊っつってんだから、まぁコイツ1頭だけじゃないわな。あたしを包囲してんのは6頭。ソイツら全部が足元に黒い魔法陣を展開して、口を大きく開けた。おい、待てよ。砲撃を撃つつもりか? だってそんなことしたら目の前のコイツも・・・。
「我の代わりならいくらでも在る。が、今この場でお前を討つ事が出来るのは我とアレらだけだ。この身の犠牲でオーディンとその配下であるお前たちを討ち斃し、シュトゥラの戦力を削る事が出来るのであれば、我は喜んでこの身を投げ出し礎となろう」
奴の顔は晴れやかだった。本気でこのままあたしと心中してもいいって面だ。冗談じゃねぇぞ、そんなん。何とかして砲撃が放たれる前に脱出を試みようともがくけどビクともしねぇ。そして、「イリュリアに栄光あれッ!」ってソイツが叫んだ直後に、あたしらに向けて砲撃が六条放たれた。ここでやっと脱出法が思いついた。ギリギリ間に合・・・・わねぇッ。
「アイゼンッ、パンツァーヒンダネ――」
――コード・ケムエル――
脱出は無理と判断して、あまり良い手じゃない防御を選択しようとした時、蒼く輝く小さな円い盾が組み合わさって出来た巨大な盾が、迫って来ていた砲撃を全て防いだ。オーディンの魔導だ。でもオーディンは戦船に向かったはず。じゃあ誰が? その疑問はすぐに解ける。
真下から「はぁぁぁああああああッ!」何かが来る。アイツ――シュリエルリートだった。左脇に“闇の書”を抱え(今のはオーディンから蒐集した時に覚えた魔導だったんだ)、右拳に黒い魔力を纏わせてる。
――シュヴァルツェ・ヴィルクング――
「おごぉッ!?」
アイツの強烈な拳打を腹に受けた]]Yがくの字に腹を折って落下し始める。あたしはと言えば、奴が口を大きく開けた事でやっと解放された。そして、アイツは周囲に深紫色の魔力球が5つ設置、「私の仲間に手を出す事は許さん・・・!」ってあたしを庇うような位置に来てからそう言って、
――ナイトメアハウル――
あたしらを包囲してる狼と同じ数の砲撃を放った。回避していく狼たちを追撃するためにまた別の魔導を発動する
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