暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth9そして時代の針は動きだす〜Quo Moriture RuiS〜
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に砲速が上がってるし。負けじとこっちもフリーゲンで多方向からの奇襲を仕掛ける。

「人間捨ててまでやる事かよッ、戦争なんてッ!」

「元より死を待つ身だった。ならば何もせず無駄死にするより戦って少しでも敵騎士を討ち、その果てに戦死した方が国と我が意義の為だッ! オオオオオオオオオッッ!!」

――衝撃波――

強烈な鳴き声。その声の大きさに思わず耳を塞ぐ。フリーゲンは今ので粉砕されちまうし。「貰ったッ!」って、酷い耳鳴りと頭痛の所為で揺れる視界の中に聞こえてきた奴の声。なんとか見据えて奴の姿を捉える。トドメのつもりか高速で突進してくるのが判った。

(くそっ、身体が動かし難い。しゃあねぇな・・・!)

――パンツァーヒンダネス――

手を前に翳して一点集中の防御障壁を展開。ギリギリで奴の突進攻撃の直撃を防ぐことが出来た。奴は「ぬぅ。これほど強固な障壁は初めてだ」って驚嘆しながらもヒンダネスを突破しようって押して来る。膠着状態の今の内に調子を整える。耳鳴りは少し残ってんけど頭痛や視界の揺らぎは収まった。
大きく“アイゼン”を振りかぶってカートリッジを1発ロードした後に・・・・ヒンダネスを緩めてすぐに思いっきり押し返す。と、奴はつんのめった後に障壁の打撃を鼻っ面に食らって弾かれて距離を取らざるを得なくなった。ここでヒンダネスを解除して、振りかぶっていた“アイゼン”を全力で振るう。

――フランメ・シュラーク――

着弾と同時に爆発炎上させる炎熱魔力付加の一撃。奴は咄嗟に前脚で防御姿勢を取った。その直後に直撃して爆発炎上させる。爆風に乗って空へとちょっと上がって「障壁を張らずに身体で防御って・・・もしかして無いのか、防御系の魔導が・・・?」って軽く呆れながら奴を覆い隠す煙幕を見詰める。

――咆哮――

煙幕を吹き飛ばす様に放たれてきた黒い砲撃。距離もあった事で余裕で回避。そん中で奴の姿を視認する。右の前脚が焼け落ちて無い。左の前脚は残ってっけど炭化しているからもう使えないはず。「アイゼン、ラケーテンフォルムっ」もう一度ラケーテンに変えて、

――フェアーテ――

高速移動の魔導を使って砲撃を紙一重で避けていく。砲撃を放ち続けながら突っ込んで来る]]Y。タイミングを見計らってブースターを点火させて「ラケーテン・・・ハンマァァーーーーッッ!!」突撃する。
奴は砲撃を途切れさせてそのまま突っ込んで来た。防御が使えない奴がラケーテンの一撃で無事で済むはずねぇ。決まればこれで決着だ。着弾――というところで、奴は信じられないことに“アイゼン”のヘッドに噛みついて防ぎやがった。

――狼牙――

普通そんな事すれば牙はへし折れるし口も吹っ飛ばされる。だけど奴はよほど運が良かったのか何ともなく止めた。あぁなるほど。
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