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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth9そして時代の針は動きだす〜Quo Moriture RuiS〜
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人。鉄球を8つ展開。“アイゼン”をハンマーフォルムに戻して、「どうすりゃいいってんだよッ!」鉄球を“アイゼン”で打つ。
――シュワルベフリーゲン――
魔力を纏わせた鉄球フリーゲンを打ち出して、迫って来ていた奴らに直撃させて甲冑を破壊、衝撃のまま後方に吹っ飛ばす。次の奴ッ。って周囲を見回した時、悪寒が走った。数だけで大したことない奴らばかりかと思ってたけど、今回初めてヤバい感じがした。
あんだけあたしを討とうと躍起になっていた連中が引いて行く。人垣の道が出来て、なんかデカイ狼のような奴が歩いて来たのが見て判る。つうか獣のクセして青白い鎧を纏ってんな。四肢に、背中に、頭に・・・。その狼があたしの目の前、だいたい10m先で立ち止まった。
「我は
狂いたる災禍騎士団
(
プリュンダラー・オルデン
)
所属の獣騎士ヤークトフント・]]Y。我らが騎士団長ウルリケ・デュッセルドルフ・フォン・ブラッディア卿の命により、ヤークトフント隊もこれより参戦致す」
獣が喋りやがった。あたしは「守護獣か?」って訊くと、]]Yは「違う。そのような立派なものではない」って笑った。足元に黒い光を放つベルカ魔法陣を展開したあと、「技術部によって生み出された獣型生体魔導兵器だ」って言い終えると、頭を覆う兜がパカッと開いた。
「な・・っ?」
目を疑う。額には若い男の顔があった。しかも「驚かれたか」って口を開けて喋ってやがる。今まであたしと話してたのは狼の方じゃなくて額の人間の顔の方だったわけだ。
「気持ち悪ぃな。つうか見てて哀れに思えちまうよ、そんな姿で生み出されてな・・・!」
――シュワルベフリーゲン――
心底同情しながらフリーゲンを様子見で4発放つ。]]Yは「哀れ、か。元は人間であった我だが、こうして再び戦場へ立つ事が出来るとなれば姿形などどうでもいい」って狼の方の口を大きく開けた。
――咆哮――
黒い砲撃。横っ跳びで回避。連続で放たれてきたからさらに横っ跳びを繰り返して避け続ける。砲撃は着弾点で大きく炸裂して地面を穿っていく。なるほど。こりゃ連中が退くわけだ。石飛礫を払い除けながら考える。走るんじゃダメだ。狙い撃ちにされる。だから空へと上がる。
「元人間って・・・そんじゃお前は獣と融合されたってのかッ!」
「如何にも。しかし人だった頃、我は戦で負傷し二度と戦えない身体となって眠っているばかりだった。それが今ではどうだ。人間の身体以上に速く動けるこの狼の身体。そしてかつては空を飛べなかった我が、こうして空を翔ける事が出来る」
――翼――
]]Yの背中から黒い翼が生えてきて、羽ばたかせて追撃してきた。そんなんありかよ。空飛ぶ狼はザフィーラだけで十分だっつうの。砲撃を尽かすことなくぶっ放し続けてきやがる。しかも徐々
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