暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth8シュトゥラの魔神〜Odin Saintest Von SchserwaloaD〜
[13/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
場に立たないと言うなら見逃す。退かねば、残念だが・・・殺す」

「・・・・逃げれば生かす、か。そうだよな、あんたにその権利があってもおかしくない。勝者だしな。でもな・・・」

ファルコはフラ付きながらも立ち上がる。四肢に装着している籠手と具足は健在なようでカートリッジをロードし続ける。「残念だよ」と左手に火炎の魔力槍・舞い振るは(コード)汝の獄火(サラヒエル)を創り出し、ファルコへと歩み寄って行く。

「これでもテウタ王女派の騎士の1人として数えられているんだよ。逃げられるわけが・・・・ねぇだろうがぁぁぁーーーーッ!!」

――クラオエ・デス・イェーガー――

獣のように一度体勢を低くした後、姿が描き消えるほどの速さで跳躍しながら突撃してきた。だがな、見えているよ。ダメージの所為もあるのだろうな。シャルの閃駆、フェイトのソニックムーブやブリッツアクションに比べれば遥かに遅い。サラヒエルを何も無い宙に一閃。だが確かにファルコを捉えた。サラヒエルの一撃を受けたファルコが吹っ飛んで外壁に叩きつけられた。

「トドメだ」

投擲体勢に入ると、「ファルコは殺させないわッ」とフュンフが立ち塞がった。ファルコは自分を庇うために私に立ちはだかった「フュンフ・・・!?」の姿を見、驚きを見せた。

「ファルコは私のロードよ。私はプロトタイプとはいえ融合騎。ロードを守るのが最優先の務めなのよ」

「よせ。もう俺たちじゃコイツには勝てない・・・」

「解ってるわよ、それくらい。格の違いを見せつけられたもの。魔神・・・言い得て妙だわ。悪魔の頂点たる魔神の如き強さ。数多くの種類の魔導を苦もなく発動させるその才」

――グラナーテン・ヴィント――

フュンフの周囲に風の魔力弾が10基展開される。しかしやはりダメージが酷いのか展開し続ける事が出来ず、魔力弾が消滅した。歯噛みするフュンフに、「ファルコを生かしたければ、先程の私の案を呑め」と告げる。フュンフの目に怒りの色が満ちた。あぁダメか。「逃げるなんて出来るわけがないでしょうっ!」と叫ぶ。

「前回はシグナムとアギトに良いようにやられて逃げたじゃないか」

「ちょっ、ちが――あれは、ヴォルケンリッターの事を報告するために仕方なく・・・もうっ! 風拳!」

両拳に風を纏わせ突っ込んで来ようとしたが、その前にファルコに捕まった。

「もうやめろ、フュンフ」

「ファルコっ? なに諦めようとしているのよっ! 逃げるなん――あっ・・・判ったわよ・・・」

ロードであるファルコが折れてくれれば、フュンフも折れるだろう。まさしくその通りとなった。このまま大人しく騎士をやめてくれれば助かる。ファルコはニッと笑みを浮かべ、「じゃあな」と別れの挨拶らしきものを言った。

「・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ