暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth8シュトゥラの魔神〜Odin Saintest Von SchserwaloaD〜
[2/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
化がありましたっ」

ここへ向かって進軍して来ているイリュリア騎士団の動きを視ている騎士の方から報告が上がる。進軍していたイリュリア騎士団は軽い恐慌状態に陥って、進軍を止めているとのこと。当たり前過ぎて何も驚く事ない。対人戦で反則とでも言える戦船を、対する人間が単独で墜としたんだから。

「このまま退いてくれれば無駄な血を流さなくて済むのだけど」

「そうですね。シュトゥラに攻め込むのがどれだけ無駄な労力か、これで思い知ってくれればいいんですけど」

シュトゥラはそれほど強い国じゃなかった。だけど、オーディンさんが付いた事で一気にその戦力は増大した。たった1人が加わったことで変わるなんて悪夢みたいだろうね、敵国とからすれば。緊張感が漂う中で待機している私たちに「イリュリア騎士団の進行が再開されましたっ!」と報告が入る。しょうがないか。向こうもいろいろ大変なんだろうなぁ、最近は負けっぱなしだし。

「各騎! もうしばらくすればクラウス殿下がいらっしゃる。殿下に無様な戦いは見せられないっ、判っているなっ!」

この混合騎士団の将を任されているらしい方がそう言うと、他の皆さんが「(ヤー)ッ!!」と叫び返す。あまりの声量に思わず耳を塞ぐ。すごい熱気。アウストラシアの近衛騎士団もこれだけ元気ならいいんだけど。みんな冷めてるから。
同僚の事を思い出していると、「シャマル」と太い声が聞こえて来た。見ると、頭に獣耳とお尻から尻尾を生やした男性が1人。シャマルさんは「ザフィーラ」と駆け寄って行く。オーディンさんが仰っていた、アムルでお留守番しているもう1人、というのはおそらくあの方。

「主オーディンは・・・・空か」

「ええ。御覧の通り。オーディンさん、戦船を相手に戦っているわ」

何度も爆発を起こし続けながら次第に高度を落としていく戦船。あの戦船はもう終わりだ。他の2隻が落ちて行く戦船を見てどういう行動に移るか、ちょっと興味深い。

「各騎。こちらも進軍を開始する。数は圧倒的に劣っているが、恐れる事は無い。歴史は深くとも、その暴挙は数知れず。イリュリアのこれ以上の暴挙を許すな。進軍開始!」

こうして私たちもイリュリア騎士団を迎え撃つために進軍を始めた。

†††Sideリサ⇒シグナム†††

戦船が徐々に落ちて行く。所々から爆発を起こし、魅了されてしまうほどに美しい蒼の閃光を撒き散らしながら。ヴィータが「すげぇ。オーディン、本当にすげぇ」と繰り返し、我らの主であるオーディンに驚嘆している。私とて同じ感想しか出て来ない。よもやこれ程の力を持っていようとは。今まで仕えてきた主とは正しく格が違い過ぎる。

「――って感心してる暇ねぇか、もう始まっちまってる」

「ああ。急ぐぞ。こちらは数で圧倒的に負けている。少
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ