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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth7災厄撥ねし魂・導き果てぬ絆・希望の守り手〜SchlierlieT〜
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ント”となった年齢が、基本召喚される世界での年齢であり外見だ。今回はその例にもれず、止まってしまっている本来の年齢と外見で召喚された。
「歳の差なんて関係ないと思いますよ、オーディンさん。愛があれば、問題無しですっ!」
「・・・オーディンさん。このままベルカに留まる、という選択肢は本当に無いのですか?」
「すまないな。私に課せられた運命を果たすために、一か所に留まる事はきっと出来ないんだ」
「・・・そうでしたね」
そこで会話が途切れ、廊下には靴音しか聞こえなくなる。この空気のままで居るのは居心地が悪いから「去る事は回避できないが、友人として永遠であれば良いと思ってる」と言う。するとクラウスは「もちろんです。僕たちはいつまでも友人です、オーディンさん」と応えてくれた。この話題はこれで終わり、私はリサにある問いを投げかけた。そう、シャルロッテ・フライハイトの名や閃駆などの技術について、だ。
「――それはフライハイト家に受け継がれているからです。なんでもこのベルカは大昔に滅びの危機に陥ったそうです。それを食い止めたのが、フライハイト家の初代当主の妹君シャルロッテ・フライハイト様だそうです」
ベルカ(当時は騎士世界レーベンヴェルトだな)の大昔の滅びと言うのは“ラグナロク”の事だな。複数世界ミッドガルドの一部だったレーベンヴェルトを救ったのは確かにシャルだ。彼女が“テスタメント”になる報酬として、レーベンヴェルトを含めたミッドガルドを“ラグナロク”から救うように“神意の玉座”と取引した。それが何故語られているかは判らないが、彼女が世界を救った英雄として語られているのはどこか嬉しい。
「それでですね。そのシャルロッテ様が生前に扱われていらっしゃった魔導の術式や閃駆などの体技、そして武装“キルシュブリューテ”が記された書物があるのです。ほとんどが失われていて完全な解読は出来ませんけど、解読できた部分だけは何としても扱えるように鍛錬を積んできました」
そして最後にリサは教えてくれた。彼女の本名は、リサ・フライハイト。“ド・シャルロッテ”というのは、フライハイト家の女当主や次期女当主にのみ名乗る事が許される、特別な名だそうだ。
「着きましたね」
そうして私たちは、ようやくオリヴィエの居る私室の前に辿り着いた。リサはまずクラウスに「殿下は少し待っていてください」と言い、彼を廊下に待機させる。結構すごい事だよな、一国の王子を廊下に閉めだすなんて。恐るべし、フライハイト家の血筋。
しかしクラウスは気を悪くする事なく「判っているよ」と首肯。このやり取りはいつものようだ。リサが「オリヴィエ様。リサです。お医者様をお連れいたしました」と扉をノック。
「どうぞお入りください」
少女特有の可愛らしい声が扉の向こう
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