暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth7災厄撥ねし魂・導き果てぬ絆・希望の守り手〜SchlierlieT〜
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「人間を相手にするより簡単だよ、クラウス。あぁそうそう。助力してくれるというのであれば、地上の騎士団を潰してほしい『アギト、シグナム、ヴィータ』」

『うんっ、マイスターっ』

『事情はザフィーラより伺っています』

『あたしら、先に行こうって思ってるんだけど』

「『頼む。私とシャマルもすぐに続く』クラウス、戦船は引っ張って来ないように頼むぞ」

窓枠に手と足を掛けたところで、オリヴィエが「お待ちくださいっ」と引き止めて来た。「なんでしょう?」と振り向くと、オリヴィエは「リサを同行させてください」と、リサを一緒に連れて行くように提言してきた。

「オリヴィエ様っ!?」

「リサ。あなたの力で、オーディン先生方をお助けして差し上げて」

「・・・・判りました。オーディンさん。私も一緒に連れて行って下さい」

「力を借りるぞ、リサ。シャマル、掴まれ」

「はいっ?」

戦闘甲冑へと変身し、手を差し出すと、同じく騎士甲冑に変身したシャマルは、私の手に掴まるどころか腕に自分の腕を絡めて抱きついてきた。かなり動き辛いんだが・・・。そしてリサは「抱きつくのはちょっと恥ずかしいです」と頬を赤らめた。「別に抱き付く必要は無いんだけどな。手に掴まってくれれば」と嘆息。それでリサもようやく掴まってくれて、いざ出陣。

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

空戦形態ヘルモーズを発動。シャマルとリサを連れて一気に空へと上がる。リサが「ひゃぁぁああああああっ!」と悲鳴を上げ、しがみ付いてきた。下手に飛空時間を伸ばして恐怖を長引かせるのも可哀想だし、「ちょっと我慢してくれ、リサ」と言って、戦場へと針路を取る。その途中、アムルの上空に辿り着き、『来い、夜て――闇の書っ』と“夜天の書”を呼ぶ。するとすぐに私の顔の側に転移して来てくれた。

「オーディンさん、飛行速度が速過ぎて・・・どうやらシグナム達を追い越したみたいですね」

「まぁ城からアムルまで2分も掛かってないしな」

全力で飛んだから追い越してもしょうがないか。早く戦場近くまで戻ってこれたその代わり・・・「騎士リサ、気絶してますね」とシャマルが苦笑。「きゅぅ〜」と目を回すリサ。そこまで空が苦手だったとは。昔のシャルを見ているようだ。それはともかく。念のために一つ手を打っておくとするか。

「我が世界(うち)より出でよ 貴き英雄よ」

異界英雄エインヘリヤルを“英雄の居館ヴァルハラ”から召喚するために呪文を詠唱。そして「偉大なる七美徳司りし天使が純潔・カスティタス」と、召喚する者の名を告げる。雲海の上に七大天使カスティタスを顕現させ、待機させておく。流れ弾がアムルに被害を出さないように盾とするために。
飛行を続けると、国境に向かって進む4桁近い騎
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