暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth7災厄撥ねし魂・導き果てぬ絆・希望の守り手〜SchlierlieT〜
[2/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の騎士団がこぞって騎士オーディンのいるシュトゥラに敗戦している事を聴き、自ら騎士団を率いて騎士オーディンらを討ち、シュトゥラを潰すつもりだそうだ。そうする事で自らの株を上げ、次期皇帝の座を確かにする。そういう筋書きらしい。

「如何します? このままゲンティウス殿下の騎士団にあの者たちを討たれるのを黙って見過ごしますか?」

「どうするもこうするもゲンティウスお抱えの騎士団が揃っているんだ。テウタ王女派の俺たちが出しゃばるわけにもいかないだろ」

「それが・・・戦力は多い方が良いという事で、殿下は派閥に関係なく騎士を募っているそうです」

「それはそれは。ヤリ手か馬鹿か判らないな」

派閥違いの騎士を募ってまでシュトゥラを潰すつもりか、ゲンティウスは。しかしこれは好機かもしれないな。派閥関係なくシュトゥラに攻め入る事が出来るとなると。俺は「俺も参加する。が、騎士団は動かさない。俺独りで行く。お前たちは待機だ、これ命令な」とアンドレの肩を叩く。
アンドレは「何を言いますっ、団長っ」と制止して来るが、これは俺個人の我が儘だ。だから騎士団は巻き込めない。それ以前に半壊している今、動かそうにも動かせないのが現状だ。

「これは命令だ。いいな? アンドレ」

この戦でテウタ王女派の俺が騎士オーディンを討つ。そうすれば、ゲンティウスじゃなくテウタ王女の株の方が上がるはず。アンドレに念を押して命令を下し、俺はゲンティウスの居る王城の西区画を目指す。
その最中『フュンフ、聞こえるか』と技術部に居るはずの融合騎プロトタイプ・フュンフへ思念通話を繋げる。繋がるか心配だったが、『ファルコ? なに、どうしたの?』とすぐに応答があった。

『もう一度シュトゥラを攻める。力を貸してくれ』

『・・・・いいわよ。ゼクスに今度こそ引導を渡さないといけないし。それに私のロードは貴方として設定されているから、連れて行ってくれないと逆に困るわ』

溜息を吐くフュンフに苦笑。あぁそうだった。俺がお前のロードだ。

『そうか。なら今度こそ勝つぞ』

『当然だわ。二度の敗戦なんて許さないから』

思念通話が切られ、俺はひたすら西区画を目指す。

†††Sideファルコ⇒オーディン†††

城下町を回っているところにクラウスから『オーディンさん。オリヴィエが起きましたので、城に戻ってもらっても構わないでしょうか?』と念話が来た。『判った。すぐ戻る』と返し、念話を切る。アギトとヴィータとシャマルに城に戻る事を告げ、すぐに城へと続く道を歩き進む。

「オーディンさん。シグナム、どうします?」

「いや、まだいいんじゃないか。オリヴィエ王女の治療が私たちの役目だから・・・」

「シグナムじゃ役に立たないよね。シグナム、戦闘特化だから」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ