暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン〜黒き疾風〜
護衛役との私闘
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システムによる誇張を差し引いても、何処か常軌を逸した何かを感じさせるものがある。

「明日なの安全は俺らが持つよ。別に今日ボス戦をやろうって訳じゃない。本部にはアンタ1人で行ってくれ」

「ふ…ふざけるな!!貴様らのような雑魚プレイヤーにアスナ様の護衛が務まるかぁ!!わ…私は栄光ある血盟騎士団の…」

「アンタよりはまともに務まるよ」

言い過ぎじゃね?

「ガキ共ォ…そ、そこまででかい口叩くからには、それを証明する覚悟があるんだろうな…」

顔面蒼白になったクラディールは、震える右手でウインドウを呼び出すと素早く操作した。即座にキリトの前にシステムメッセージが出現する。

「いいのか?ギルドで問題にならないか?」

「大丈夫。団長には私から報告する」

キリトがYesボタンを押そうとしたとき

「あ、ちょっと待てキリト。俺にやらせろ」

ちょっとイラついてたとこだしな。

「え?まぁ構わないけど」

「アンタもそれでいいよな?どうせ俺ら2人とやりたかったんだろ?」

「いいだろう。先にお前を倒してやる!!」

俺の目の前にシステムメッセージが出現した。

『クラディールから1vs1デュエルを申し込まれました。受諾しますか?』

俺は即座にYesボタンに触れオプションの中から≪初撃決着モード≫を選択した。

「ご覧くださいアスナ様!私以外に護衛が務まる者など居ないことを証明しますぞ!」

クラディールは狂喜を押し殺した表情で叫び、芝居がかった仕草で腰から大振りの両手剣を引き抜くと、がしゃっと音を立てて構えた。
対して俺は腰にある刀に手を添えて構える。

「なんでサトシ君は剣を抜かないの?」

「ああ、アスナはサトシの戦い方をちゃんと見たことはなかったんだっけ。あいつの<黒き疾風>とは別のもうひとつの二つ名は知ってるか?」

「うん、<抜刀斎>でしょ?」

「そう、あいつはユニークスキル<抜刀術>を持っている。あれはその構えなんだ」

カウントを待つ間にも周囲にはギャラリーが集まっていた。

「ソロのサトシとKoBメンバーがデュエルだとよ!」

ギャラリーの1人が大声で叫び、ドッと歓声が湧いた。
カウントが進むに連れ雑音が聞こえなくなっていく。クラディールの構えを見る限り突進系上段攻撃の気配だ。まぁフェイクかもしれないが。
カウントが少なくなっていく。そして2人の間の空間に紫色の閃光を伴って<DUEL!!>の文字が弾けクラディールは読み通り両手剣突進系スキル<アバランシュ>を使ってきた。それに対して俺は構えたまま動かない。2人の距離が縮んでいく。それと同時に俺の感覚も研ぎ澄まされ加速していく。大きく振り後ぶられた大剣がオレンジ色のエフェクト光を発しなが
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