暁 〜小説投稿サイト〜
東方変形葉
全国10カ所の妖気
第三章 秘封倶楽部と少年
東方変形葉38話「少女秘封倶楽部」
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
腹いっぱい。」
「ごちそうさまでした。美味しかったわ。」
「それはよかった。」
夕食を食べた。幻想郷とは違い、進んだ文明の台所は便利だ。
「さて、少し作業をしないと。」
リュックから紙を取り出す。十枚に切った紙に、捜索・場所詳細伝達と書く。そして、様々な変化の力を与える。
「日本のどこかにいる異常な妖気の持ち主の場所を探し、場所を伝えよ。さあ、飛べ!」
そういうと、窓から十枚の紙が飛んで行った。あとは帰ってくるのを待つだけ。ここから100キロ圏内なら10分程度で帰ってくるが、それ以上離れていたらかなり時間がかかる。

「あっ、もう帰ってきたよ!?」
十分ほどして二枚帰ってきた。その二枚を手に取る。
「京都の清水寺、奈良の白高大神。」
清水寺は観光名所の一つ。しかしそこは心霊スポットでもある。どういうわけだったかは知らないが。
奈良の白高大神。心霊スポットとしてかなり有名だ。たしかそこに行った十六歳の少女が悪霊に憑りつかれ、身体と精神に異常を記したことが確認されている。
「二つとも、有名な心霊スポットじゃないの。」
「そうね、わくわくしてきたよ!それで、今から行くの?」
「いいや、今日は行かない。」
「えっどうして?」
蓮子が訊いた。
「今日はもう疲れた。」
その証拠に、姫雪や人形たちが疲れ果てて寝ている。
「だから、明日に行くよ。君たちも準備しておいて。」
「ええ、わかったわ。」
「うん。そうするよ。あ、そろそろお風呂だね。」
蓮子に言われて気が付いたが、もう8時になる。
「そうだな。じゃあ先に姫雪と入ってて。俺は後で入るから。姫雪〜、起きろ〜。」
「むにゃあ〜〜・・・」
姫雪はむくりと起き上がった。そして鼻にキスしてきた。
「今は朝じゃないぞ。ほら、風呂に入ってきて。」
「むにゃ、お風呂〜?」
・・・かなり寝ぼけてる。
「ゆ〜みしゃま、優しく洗ってくだしゃいね?」
・・・また言ってはいけないことを。あ〜あ、あの二人が赤くなってしまってる。“読心の変化”で考えていることを覗いてみると、すっごいアレな描写が出てきた。
「・・・変なことはしてないからな?ただ姫雪は子供だから一緒に入ってるだけだから。君たちが思っているようなことはしてないから。」
「はっ!?な、なな何を言ってるのかしら?へ、変なことは別に考えてなかったわよよよ!」
「そ、そそそうだよ。わ、わわ私たち乙女がそそそんなこと考えてるわけなな無いじゃない!」
蓮子とメリーがすごいあわて方をする。・・・君たち落ち着け。



10時。風呂も入り、今布団を借りて姫雪と同じ布団で寝ている。
いつぐらいになったら幻想郷に帰れるかわからない。ずっとここでお世話になるわけにもいかない。早く見つけなければ。
「むにゃあ・・・ん?まだおき
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ