全国10カ所の妖気
第三章 秘封倶楽部と少年
東方変形葉38話「少女秘封倶楽部」
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間移動ができる仕組みになっているんだ。」
「へえ〜。」
蓮子は驚きと同時に納得の表情を浮かばせた。
「先生、質問。」
「はい、メリーさん。」
「先生はこの世界について詳しく知っているようだけど、本当に別の世界の住民なの?」
中二病患者なら「うぐっ」という質問だろう。
「ああ、俺は元はここの人間なんだよ。だけど能力が危なすぎてこの世界から幻想郷という世界につれて行かれたんだよ。」
「なるほど、それなら納得できるわね。」
納得できるんだ。ものすごい雑に説明したのだが。
「せんせ〜!質問!」
「はい、きらちゃん。」
「どこに泊るのですか?」
・・・あ、考えてなかった。
「・・・どうしよう、この近くにホテルってあるかな?」
「この近くにはないわね。」
メリーが言った。うわ〜、しまった。
「それなら私たちの寮に来ればいいよ!」
「そうね、それがいいわね。」
・・・え、寮?
「大丈夫なの?人形たちは小さいからともかく、姫雪と俺が行くと結構スペースとるんじゃあ・・・」
「大丈夫よ!結構広いもの!あ、布団が一枚しかないね。」
それでも邪魔になってしまうかもしれない。う〜ん。
「布団は一枚で大丈夫だよ!だっていつも裕海様と2人で寝てるもん!」
・・・言ってはいけないことを。子供だからって言えごまかせるかな?
「“様”?家族とかの関係ではないの?」
2人が訊いたのは、心配していたことより少し斜め上のことだった。
「・・・この子は俺の弟子だよ。」
「「弟子!?」」
驚きつつ納得した表情を浮かべていた。
「・・・私たちのところに来た方が何かと便利だと思うわよ?」
確かにその通りだ。公共の風呂とかに姫雪が行ったら、間違いなく尻尾と耳が目立つ。
「そうだな、そうするよ。ごめんね、何から何まで。」
「いいのよ。いざとなったら女装してもらってごまかすから。」
・・・え?
「そうね!意外と女顔だもの!絶対にごまかせるわ!」
・・・女顔?
「決まり〜〜〜〜!」
「待て、女装は絶対にしないぞ。いざとなったらスキマで避難したり、存在自体を見えなくするから。」
「そんな〜」
なんで残念そうなんだ。
「ご飯くらいは俺が作るよ。さすがに全部まかせっきりじゃあ駄目だしね。」
寮にこっそり入れてもらった。たしかに結構広い。このスペースは本当に二人分なのか。
「料理できるの?」
メリーが不安そうに言った。
「ああ、こう見えて一人暮らしが長かったからな。」
まあ、今ではメンバーが増えたがそれでも俺が作っているけど。
「・・・今、何歳なの?」
「ん?」
蓮子が訊いた。
「十五。四月の終わりぐらいで十六になるね。」
「「ええ〜っ!?」」
え?そんなに驚かれるようなことだった?
「は〜、お
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