全国10カ所の妖気
第三章 秘封倶楽部と少年
東方変形葉38話「少女秘封倶楽部」
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の子が出てきた。
「わあっ!?人形が動いてる!?浮いてる!?喋ってる!?」
蓮子はかなり驚いていた。私ももちろん驚いているが。
「改めて紹介するよ。俺は葉川裕海、人間だ。」
「私は綺羅星人形!きらちゃんって呼んでね!」
「私は蛍石人形!ほたるちゃんって呼んでね!」
「私は小鳥姫雪です。猫の妖怪です。」
2人と2体が紹介した。え?妖怪?
「妖怪ですって?このかわいい子が?」
「そう。猫耳と長い尻尾がついてるでしょ?まあ妖怪と言っても絶対に人間に害を与えるようなことはしないよ。」
耳はどう見ても本物だった。どうやら本当に妖怪らしい。
「私は宇佐見蓮子。能力は、星を見ただけで今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる能力よ。」
「わ、私はマエリベリー・ハーンよ。知っての通り能力は、境界が見える能力よ。」
私たちも紹介をする。
「あれ?君の名前はメリーじゃないの?」
「・・・蓮子がつけたあだ名なの。あなたもその名前で呼んでもらってもかまわないわよ。」
「そういえば、あなたたちの能力って何!?」
蓮子がものすごい興味津々に訊いた。
「ああ。俺の能力は、変化を操る程度の能力。おまけとして結界も張れるよ。」
「私は、再生を操る程度の能力だよ!だけど物しか再生できないの。」
「私は、域を操る程度の能力だよ!」
「私は、あらゆる矢を放つ程度の能力。」
どうして“程度”とついているのだろう。きっとあっちの世界での決まりなのだろう。
「人形さんたちと妖怪さんの能力もすごいけど、特に得体が知れないのはあなたの能力ね。」
蓮子がつぶやいた。たしかに、変化を操るというのはとんでもない能力だ。
「そうだね。まあとにかく、早速少し計画について説明するよ。これから少しだけ長い付き合いになるけど、よろしくね。メリー、蓮子。」
少年、裕海はにこやかな笑顔で言った。
「捜索は後で行うけど、あまり時間はかからないね。昼間は大学に行ってくれてかまわないよ。俺は大学で少し見張る必要があるから大学の外にいるよ。妖気の主が活動するのは夜のはずだから、準備が整ったら向かう。」
ざっと説明する。見張る必要があるのは、俺が妖気の主を探すことで、俺や関係者を狙ってくるかもしれないからだ。
「せんせー!しつもーん!」
「はい、蓮子さん。」
少しわかったことがある。境界を見ることができるメリーはおとなしく、蓮子のブレーキであること。蓮子は反対に、かなり活発で好奇心旺盛であること。
「その場所へは、どうやって行くんですか?」
「ああ、それはスキマを使っていくよ。車とか電車では時間がかかるし疲れるからね。」
「スキマ?」
俺の右と左にスキマができる。そしてきらちゃんが右のスキマに入る。そして、左のスキマから出てきた。
「こういう、空
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