第十一話:新しい後輩!!
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
授業参観も無事に終わり、静かになった放課後、俺たちは旧校舎のある一室に来ていた
「『keep out』ってもう一人の僧侶はそんなに危ないやつなんですか?」
部屋の扉に貼られた『keep out』 の文字にイッセーが若干、怯えながら部長に聞く
「彼自身はいい子よ、ただ、彼の神器が強すぎるの、しかも、それを使いこなせてないからこういった処置をするしかなかったの……」
そう言って悲しそうな顔をする部長
「まあ、それも今日でお終いです、コカビエルの一件で部長の評価が上がりましたのでこうして彼を出してあげられるのですし」
「そうね……朱乃、開けて頂戴」
「わかりました」
朱乃さんは扉にかかっていた術式を解き、ゆっくりと扉を開ける、そこには――
「いいいいやああああああっっっ!!!!??」
こちらを見て絶叫する、何故か段ボールに入ったこがらな金髪美少女がいた
これがいわゆる箱入り娘ってやつか……
「そんな……俺のダブル金髪美少女僧侶の夢が!!!??」
「…人の夢と書いて――」
「儚いと読む」
「ちくしょーっ!!!」
封じられていた僧侶ギャスパー・ヴラディは一見すれば絶世の美少女だ、しかし――
「なんで…なんで、部屋から出ないのに女装何てしてるんだよ!!?普通は誰かに見せるためにやるもんだろ!!!??」
そう、ギャスパーはれっきとした男だ、しかも女装癖の
「だ、だって女の子の服の方が可愛いんだもん!!!」
「だもん、なんて使うんじゃねーよ!!!事実を知らない奴が聞いたら危うく道を踏み外すとこだぞ!!!??」
それにしてもさっきからイッセーの奴凄いツッコミだな
よほど、ギャスパーが男だという事実が堪えたらしい
「ええい!!そんなに女装が好きなら堂々と外で見せてこい!!!行くぞ!!!」
「い、いやですううううっ!!!お外怖いですううううっ!!!??」
しかも、重度の引きこもりと来たか……これはいろいろと苦労しそうだな
「…ヘタレヴァンパイア」
「うわーん!!小猫ちゃんが苛めるううううっ!!!」
小猫ちゃんの辛辣な言葉がギャスパーを襲う、効果は抜群だ!!
という冗談は置いておいて、ギャスパーをこの部屋から
……いやまずは段ボールから出さないことには話が進まないな
「大丈夫ですわよ、ギャスパー君を傷つける人はここにはいませんわよ」
「そうよ、ギャスパー、一緒にお外に行きましょう?」
朱乃さんと部長が優しく外に連れ出そうと声をかけるが全く効果はない
「嫌です、嫌です、いやですううううっ!!!!」
突然ギャスパーの眼が輝き始めたと思ったらみんなの動きがピタリと止まってし
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ