暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の義兄妹の絆
真夜中の真実
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
さり…。」)
「くぅ…。」
ジェラールは体に激痛が走っても尚立ち上がろうとする。
「ふぅん。まだ生きてるの?」
(「いや、自らにかけた自律崩壊魔方陣で予想以上に魔力を消耗している。」)
「ボクはね…、君のもっと怯えた顔が見たいんだ。」
ミッドナイトが地に這いつくっ張っているジェラールに話し掛けていたその時、
「!」

ギュオ

ミッドナイトの僅かなスキをつき、エルザが目の前まで距離を詰めていた。
そして、剣を握り、ミッドナイトに振り下ろす、が、

カクン

たしかにミッドナイトに振り下ろしたハズだがミッドナイトは依然無傷のままだ。
「もうメインディッシュの時間かい?エルザ・スカーレット。」
(「剣閃が曲がった!!?」)
「エルザ離れろ!!そいつはマズイ!!!」
ジェラールは声を振り絞ってエルザを止めようとするがエルザは止まらなかった。
「くっ。」
エルザはまた新たな剣を換装し、ミッドナイトに斬りかかった。

ブオッ

だがしかし、

カクン

(「また!!?」)
何度やってもエルザの剣はミッドナイトには届かなかった。
「フン。」

ドッ

ミッドナイトはエルザに反撃を仕掛けた。エルザはそれを食らい後退させられた。
だが、エルザにはダメージなど無い。ただの衝撃波かと思ったその時、

メキメキ メキメキ メキ

突然、鎧が不愉快な音をたてながら形状が変化していった。
「何…!!?」

メキメキ メキメキ

エルザは鎧が形状を変えたため、がんじがらめになり力が入らない。
「ぐあぁ。」
鎧は次第にエルザの体を締め上げ、身体中から骨が軋む音がする。
「エルザ…。」
このままでは鎧に絞め殺されてしまう。
「はァ!!!!」

ドッ

エルザが咄嗟の判断で鎧を脱ぎ捨て一時を凌いだ。そして、すぐさま新たな鎧に換装する。
「なるほど。そういう魔法か。」
「そう…ボクの屈折“リフレクター”は全ての物をねじ曲げて歪ませる。
魔法をはね返す事もできるし、光の屈折を利用して幻だってつくれるんだ。」
「なんという魔法だ…。」
ジェラールは倒れながらもミッドナイトの魔法の恐ろしさを知った。
「行くぞ。」
だが、エルザはそんな事に躊躇わず、ミッドナイトに突撃をかけた。
「聞こえてなかったのかい?ボクに魔法は当たらないんだよ?」
ミッドナイトは余裕の笑みを見せてエルザに言った。
















「どうしよう…。ひどいケガ。」
「死ぬんじゃねぇぞ、オッサン。」
「うう…、罠だったんだ。」
ここは王の間の真下にあたる場所
ブレインの策略によってナツたちは罠にはまってしまい、ジュラを失ってしまったのだ。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ