暁 〜小説投稿サイト〜
東方変形葉
日常の中の無限変幻
東方変形葉37話「少年は別れを告げる」
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れた。
「気を付けてくださいね。絶対に無事で帰ってきてくださいね。」
「ああ、絶対だ。」
早苗は今にも泣きだしそうな顔で言った。
「あやや、あなたがいなくなる間は記事のネタが減りますが、戻ってきたらその分、外の世界でのお話を聞かせてくださいね!」
「あれ?取材なんてされてないけど?」
「いえ、こっそりと盗撮してその写真をのせていますから〜。ほらっ」
「え?盗撮?あっ!石につまずいて転びそうになった時の写真じゃないか!」
不覚。気が付かなかった。
「よこせっ!文っ!」
「あやはははははは〜、いやで〜す!」
部屋の中での文との追いかけっこが始まった。周りは笑って盛り上がっている。
「それにしても、裕海。」
にとりが言った。
「ふう、捕まえた。で、何?」
「あやあああっ、スキマはなしですよぉ〜〜」
知ったことか。
「この前聞いた店、幻想外雑貨店なんだけどね、あれはすごかったよ!」
にとりはキラキラした目で言った。
「ああ、響希も客が来ないと呻き声をあげていたからな。よかったよ。」
「いまじゃもう、河童や天狗で有名な店だからね。それで裕海、しばらく会えなくなるけど頑張ってね。」
「ああ、ありがとう。」



博麗神社。都合よく魔理沙やアリスもいた。
「そう。私も幻想郷を守るために行きたいけど、博麗の巫女としてそういうわけにはいかないからね。私に代わって懲らしめて締め上げてきなさい。締め上げた後に川に沈めるとかして。」
「それじゃあ面白くないぜ?もっと、消し炭にするとかだな。」
「魔理沙、甘いわ。一瞬で消したら相手の苦痛が一瞬じゃないの。ここは人形拷問にかけてじわじわと・・・。」
「・・・誰が処刑方法について話し合えって言ったんだよ。」
アリスのが一番怖いし。
「そうだったわね。裕海、頑張ってくるのよ。」
「お前なら絶対に帰ってくるって信じてるからな!」
「私も、裕海が帰ってこられないなんて考えてないわ。しっかりその怪異をへし折ってきなさい。」
「ああ、わかったよ。ありがとう、みんな。」



人里・鈴奈庵。阿求も来ていた。
「え〜っ!?しばらく帰っちゃうの!?」
「寂しくなるなあ。」
「ああ。小鈴、阿求、俺は絶対に帰ってくるよ。何があってもね。」
小鈴と阿求が涙目になったので、慰める。
「絶対だよ?」
「ああ、絶対。」



幻想外雑貨店。善知鳥響希はいつもどおり、店の奥でお茶を飲んでいた。
「・・・そうか。君は一旦帰って、その怪異をぶちのめすのか。」
「そう。そういえば、寂れていたこの店も河童や天狗のおかげで好景気になったみたいだね。」
「ああ、君が伝えてくれたおかげで収入も増えたよ。」
ずらっと並んでいた電化製品は、ほとんどが入荷待ちになっていた。
「さっさ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ