第六章
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「守るものとかがなくて」
「それじゃあ限界があるのは間違いないな」
「そうでやんすね、あっしもそれがわかりやした」
「それじゃあな」
「ええ、これからは」
「そうしたことも考えてやっていくか」
こうフィルダーに言うのだった。
「やっぱり強くなりたいからな」
「そう思うのならでやんすね」
「守る相手か、俺にも見付かればいいな」
「心からでやんすね」
「その時にどういう気持ちになるかまではわからないがな」
彼等の分のバーボンを飲みつつ言うのだった、そうしてだった。
アープはフィルダーにだ、自分のバーボンを飲み終えてからこう言った。
「じゃあこれからな」
「はい、そうした相手もでやんすね」
「探すか」
「あっしもそうしやすね」
フィルダーもこう言う、そしてだった。
二人はアープのいる町を去った、今度は獲物だけでなく花も探して。彼は強さだけを求めなくなっていたことは間違いなかった。
強さのみを 完
2014・4・28
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