自分が原因で八つ当たりしてる奴見たら無性に腹立つ
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破壊する、何人か巻き込んだけど知らんわそんなこと。
「俺の仲間にお前何してんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
sideネーナ
「おい貴様ら出ろ。処刑の時間だ。」
看守の男の声が聴こえた。
あぁ、もう駄目だ、殺されちゃう・・・。
怖い、震えが止まらない。
サリナちゃんは私よりも年下なんだから、私がしっかりしないとダメな事は分かってるけど、男の人の怒った顔とかを見ると、今でも男爵様の顔が浮かんできて怖くなる。
「おい、ぼさっとするんじゃない! はやく立てってんだよ!!」
怖い看守が腕を掴んで立たせる。
(・・・・もういいや。)
そう思った。そしたら、自然と震えも治まった。
(うん、どうせ死んじゃうんだし、震えてても仕方ないや。だったらサリナちゃんより年上の私がせめてしっかりしてないと。)
処刑台に上がると、小さい女の子もいた。
男の人の口上を聞いたところ、何でもこの子のお兄さんがヨシュアさんと取引したから家族纏めて殺されるらしい。
可哀想だが、今の私には何も出来ない。どうせ死ぬだけだ。
と、その時、俄かに後ろの方が騒がしくなった。
何か建造物の破壊される音、人の悲鳴、そして何か機械のような物が動いてる重低音。
その音には聞き覚えがあった。
この国に入る前に聞いて、凄く怖い思いをした音。
そう、今はココにいない、あの人の音・・・。
(来てくれたんだ・・・・!!)
今度は嬉しさで体が震える。ちょっと横を見たらサリナちゃんも同じみたいだ。
気付いたら溜っていた涙を払って、私は音のした方を見た。
その人、ヨシュアさんは、あの時の不思議な馬車を人が大勢いる場所に突っ込ませ、そこで馬車の音にも負けない大音声で叫んだ。
私の聞きたかった声で、とても嬉しい言葉を。
「俺の仲間にお前何してんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
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