自分が原因で八つ当たりしてる奴見たら無性に腹立つ
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てこんなに男運ないのよぉ・・・・。」
「だ、大丈夫ですよ。フォードさんやセイトさんみたいな良い人にも会ったじゃないですか、男運ちゃんとありますよ!」
そう言って励ましても、彼女は立ち直らない。
「うぅ・・・、助けて、ヨシュアさん・・・・・!!」
震えながらそう呟くネーナさん。
やっぱり、彼女も私と同じ気持ち・・・、セイトさんが好きなんだ。
その気持ちはよく分かる。
セイトさんは、いつもはちょっと抜けてる感じがするけど、それでも戦ってる所はカッコよくて、見ず知らずの人を助けてくれるほどに優しい。
そんな人で、顔も悪くないんだから、女の子は好きになっちゃうと思う。
だから気持ちは分かる。だけど・・・・・
「私も、負けてられないです・・・・。」
ネーナさんには気付かれないように呟く、私だって、あの人が好きなんだ。ネーナさんには負けてられない。
「おい貴様ら出ろ。処刑の時間だ。」
side out
木々を破壊し、時々動物を撥ねながら突き進む。おそらく生体反応の場所までもう少しだ・・・。
「って、あの場所はケモナじゃねぇか?」
5日前まで俺が居た国。あの入口の門は間違いなくケモナだ。
だけどおかしい、ケモナの奴らが攫ったんだったら何で森に火を点けた? あの森は連中にとって母なる森だったはずだ・・・。
だが、そんな考えは門から見えた光景に吹き飛んだ。
「あれは・・・・処刑台!? 上にいるのは国王の爺と・・・・・オッサン達じゃねぇかっ!!!?」
クソッ、何でこうも厄介な事態が立て続けに!! この距離じゃ魔術師の赤でも運命の車輪でも攻撃は届かんぞ!
かと言ってこのまま突っ込んだら、焦った連中が皆を殺しそうだし・・・。
そんな風に悩んでいると、声が聴こえてきた。
「これより、我らの恥であるニンゲンに負けた国王と、我ら永久の敵であるニンゲンどもの処刑を行う!! この処刑により、ニンゲンなどに負けた恥知らずの王と、ニンゲンの出した交換条件を呑むという大痴態を晒した阿呆が死に、我らが世界に覇を唱える前準備になる!! その手始めにこのニンゲンどもを殺し、母なる森を焼き払い、我らがニンゲンの住む土地を奪い返す聖戦への手向けとするのだ!!!」
・・・・・成程、つまりは反乱か。
頭に血が上った阿呆は時々突拍子もない事を言いだすよねホント、しかも完全に国王が俺に負けた事の八つ当たりじゃん。
「・・・・・そんなので俺の仲間を殺そうとしてるのね〜・・・・・!」
俺も頭に血が上って来た、仕方ないじゃん、連中が意味不明すぎるもん。
だからいいんだ、頭に血が上った奴は突拍子もない事をやらかすのさ!
全力でアクセルを踏み、とんでもないハイスピードで突っ走って門も
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