第1話 ちょっとした間違いじゃないんだよな
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さすがに魔法衛士隊に席をおく貴族を使い魔にするのは、なんですから、もう一回召喚させてもらえませんか」
モンモランシーの内心としては、貴族を召喚したというよりも『コントラクト・サーヴァント』によるファースト・キスを、恋人のギーシュにささげておかなかったんだろうかとの後悔でいっぱいだったのだが、それはおくびにもださずに質問をしてみたのだ。
しかしながら返ってきたきたのは、
「それはダメだ。ミス・モンモランシ。春の使い魔召喚は神聖な儀式だ。好むと好まざるにかかわらず、彼を使い魔にするしかない。それに『サモン・サーヴァント』で呼び出された使い魔は、死さなければ新たな使い魔を召喚することはできない」
「ちょっとまってください! ミスタ・コルベール。ミス・モンモランシ」
ここまでだまっていた、ジャック・ド・アミアンが問いかける。
「使い魔召喚に関して多少の知識はありますが、人間を召喚したという前例はあるのですか?」
「……いや、わたしの知っている限り無いはず」
「いかに春の使い魔召喚が重要といっても、前例がないのなら、宗教庁に問い合わせをしていただけないですか?」
それと、ひと呼吸をおいてから
「それとすみませんが、魔法衛士隊の宿舎にも連絡をいれていただきたいのですが。脱走したとみなされたくないですからね」
「ミス・モンモランシの使い魔召喚の続きは、あとにしよう。他の生徒の儀式を続けるので、そのあとに学院長室へ行くこととする」
「それまで、俺は、どうするといいですか?」
「ミス・モンモランシと一緒にいてもらいたい。それでよいかね? ミス・モンモランシ」
「はい」
モンモランシーとしては『コントラクト・サーヴァント』をさけるのは、これを選ぶしかないので、素直に返事をした。
モンモランシが声もかけずに、生徒たちの方へ向かうので、俺は一緒に向かって、立ち止まった場所の横に並ぶが、気まずい雰囲気だ。
それでも、次々と召喚されてくる使い魔を見ていたが、髪色がピンクブロンドの少女が使い魔召喚に所定の位置につこうとすると、周りの雰囲気がいっせいにかわりだした。何か身構えている感じはするが、使い魔召喚で、それだけ大物を呼び出すメイジとしての力があるのか?
こころなしか、コルベールも先の場所より下がっているな。って、普通生徒を護るほうにまわるんじゃないのか?
そんな疑問の中で、髪色がピンクブロンドの少女は『サモン・サーヴァント』の呪文を唱えて、杖を振ったところで、爆発がした。
こんな時に、どこから、攻撃がきたかと思い、軍杖を抜いて身構えると、隣にいたモンモランシーが、
「ミスタ・アミアン。何も心配することないわよ。あれが彼女の魔法の失敗した結果だから」
「はい? それ
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