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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第7話『雪姫の実家へ。相変わらず小悪魔な先輩』
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07話

「計佑がっ、こんなに早く約束叶えてくれるなんて思わなかったよ!!」
夏休みに入って数日。
計佑はまくらを連れて駅へと向かっていた。
終業式の日に話が決まった、白井先輩の実家に行くためだ。
「いいかまくら。特に電車の中では大人しくしとけよ?」
「わかってるってばー!!」
ふわふわと飛び跳ねながら答えるまくらにまた不安が湧いてくる。
遊びに連れていく約束はしたが、友人たちも一緒になんて考えてはいなかった。
赤の他人になら、多少ヘンな事を見られても逃げてしまえばそれで済む。
しかし茂武市や硝子に『モノを触れる』霊まくらの不思議現象を見られたら──逃げてごまかせるものではない。

──とはいってもこんな状態のコイツを、何日もほっとくなんて訳にはいかないもんな……

予定では、二泊はする事になっている。
そんなに長い間、寂しがりのまくらを一人きりには出来なかった。

「……お前の事を調べにいくのが一番の目的なんだぞ? あんまりハシャギすぎんじゃねーぞ」
もう一度念を押すが、まくらは「はいはーい」と軽い返事を返してくるだけだ。
ため息でもつきたくなってきたが、一方でほっとしているのも確かだった。

──なんだかんだで凹んでたもんな、まくら。コイツがこんなにゴキゲンなのは霊になってからは初めてだし。
白井先輩にはホント感謝しないとな……

……後ですぐにまくらが落ち込むなんて事は、この時の計佑には思いもよらない事だった。

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待ち合わせ場所にはもう全員がそろっていた。
そこで皆と顔を合わせた計佑とまくらは、しばらく呆然としてしまった。
……二人共に、同じ人物のことを見つめて。
ただし、計佑とまくらではその理由は全く違うものだったけれど。
その相手、雪姫が皆に指示を出している──
「みんな! 切符もった? 忘れ物ない?
他の人の迷惑になるから、無闇に奇声を発したりしちゃ駄目よ? カリナ」
「アタシかーい」
──途中からは、カリナ限定の指示になっていたけれど。
ぼーっと雪姫に見とれていた計佑に、雪姫が歩み寄ってきた。
「……楽しみにしてたよ。迷子になっちゃダメだよ?」
「……あ。はい……」
なんだかちょっと近すぎる気がする距離に、顔を赤くしながら頷く計佑だった。

─────────────────────────────────

<B>「わーーーーっ!!」</B>
意外なことに、車内で一番はしゃいでいたのは硝子だった。
うろついたり、写真をとりまくったりしている。
カリナと茂武市はカードゲームに興じていて、雪姫は疲れているのか眠っているようだった。
そんな中、まくらは床に座り込んでいた
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