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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第6話 『終業式・拗ねて誘って。「もう、この気持ちには抗えないんだもの」』
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少年が軽く悲鳴をあげる。
しかしすぐに、自分の鼻をつまみあげる雪姫の手を見て、顔を赤くしていった。
そんな計佑を見て、雪姫の溜飲は下がっていく。
──この顔……いつもの、私を意識してくれている時の顔だ……
「私……あの写真の女の人の事知ってた」
計佑のその表情で機嫌が治ってきた雪姫は、鼻から手を離して計佑の質問に答えるのだった。
─────────────────────────────────
──え!?
計佑は、雪姫が話す意外な内容に固まっていた。
祖父から経由の話を予想していたのに、まさか雪姫自身が知っているなんて──
「小さい頃に実家の古いアルバムで見たことがあったと思うの……
すごくキレイな人だと思ったから何となく覚えてたんだと思う」
「そっ──その話っ!! もっと詳しく聞かせてください!!」
思わず詰め寄ったが、雪姫はプイっと顔を背けると
「お休みの挨拶も出来ないような、悪いコには教えないっ!!」
人差し指を口元に当て、いつものイタズラのようにからかってきた。
──しかし計佑のほうには、ようやく見つかった具体的な手がかりを前に余裕がなかった。
「大事なことなんですっ!!」
「きゃっ」
思わず、雪姫の手首と肩を捉えて壁に押し付けていた。
「いっ……痛い……」
雪姫の少し怯えたような表情に、ハッと我にかえり、とりえず力は抜いた。
「……何であの写真にそんなにこだわるの……?」
雪姫が上目遣いに問うてくる。
「それは……」
昨日も一度は話そうとした事だ。
まくらの生き霊状態のことを除けば、学年が違う先輩になら、口止めをお願いして話せば問題はないだろう。
話す内容を軽く頭でまとめようとして──そのおかげで頭が完全に冷えて、ようやく気付いた。
──今の自分と雪姫の距離。
自分の顔のすぐ正面に、雪姫の顔がある。
裏門の時のような、超至近距離。
しかも、あの時とは違って、自分が迫るような形。
それも、相手の手首と肩を掴んで、壁に押し付けるように──
──あの時よりもっとヤバいだろ!!!
一気に顔が熱くなっていった。
そんな計佑に気付いた雪姫も、同じように顔を赤くしていって。
──あああぁぁぁぁあああああああ!!!
パニック状態に陥りかける少年。
雪姫は雪姫で、ただ赤い顔で、上目遣いにそんな少年を見つめるだけだ。
──そんな硬直状態を打ち砕いてくれたのは、少女の怒声だった。
「コラぁぁあ!! お前何してんだよっ!! アタシの雪姫にぃぃぃ!!」
カリナが叫びながら、計佑を突き飛ばしてきた。
「うおっ!?」
たたらを踏むがどうにか踏みとどまる。
そのカリナは、更に計佑につかみかかろうとしてきたが、それは雪
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