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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第6話 『終業式・拗ねて誘って。「もう、この気持ちには抗えないんだもの」』
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「まだ決まってねぇよ」
テンション高く絡んでくる茂武市に、計佑が答えた。
「女子誘って泊まりで海とか行かないか?」
「泊まりぃ?」
「おーよ!! 浜辺でビキニの女子たちとビーチバレー!!
はずむボールと揺れる乳!!! どーよ? まくらちゃん誘ってくれよ」
「……いや、まくらは……」
茂武市には教えておこうか……軽く悩む。
しかしその答えを出す前に、一人の少女が計佑に呼びかけた。
「目覚くん! 今日はまくらどうしちゃったの? 夏風邪とか?」
「委員長……」
「そぉーだ! 須々野さんも行かない!? 夏休み、泊まりで海にでも!!」
「えっ……ええー!? だっ……誰が来るの……!?」
何故か自分のほうをチラチラ見ながら問う硝子に疑問を覚えるが、計佑としてはあまり乗り気な話ではなかった。
──まくらを置いてくコトになりかねないもんな……泊まりでほっといたりしたら、アイツ兎みたいに死にかねないし。
「あっ!! そうだ委員長!! まくら風邪で休んでっからメールでも送ってやってよ。 ちょっとお見舞いはまだ遠慮してやってほしいけど」
「え!? そんなに悪いのっ? 大丈夫?」
「いやいや大丈夫だよ。もう治りかけてはいたからさっ」
──アイツ、確かモノには触れるんだからな。メールだって打てるだろ……
俺以外にも話し相手が出来れば、寂しい思いもあんまりさせずにすむだろうしな。
この時の計佑は、いい考えだと思っていた。
しかし、まくらの本体は病院で眠っている以上、あとで事態がバレてしまった時──
メールのやり取りが出来ていたなどいうのはとてもマズイ事になるのだが、
この時の計佑はそこまで頭が回っていなかった。
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「ねぇねぇ雪姫っ! 雪姫は夏休みの予定何か決まった?
アタシまた雪姫の実家に遊びに行きたいんだけどー……でも仕事の予定とかギッシリな感じだったり?」
「え? 大丈夫!! いーよ、カリナと他にも誰を呼ぶ? 去年おばあちゃん、にぎやかでスゴイ喜んでたよ」
雪姫は、自分の肩に手をかけて話しかけてくる親友──森野カリナに答えた。
「ホントっ? あーヨカッタ♪ ダメっていわれるんじゃないかと思ってたよー」
嬉しそうにカリナがしがみついてくる。
「雪姫、テレビの仕事とか始めてから急に元気なくなった様にみえたからさー。
夏休みも予定いっぱいで、そんななのかなーと思ってたよー」
「それは考え過ぎだよ、全然平気」
「ホント? なら大丈夫だネ!」
ちゅっちゅとまとわりついてくる少女に、軽く苦笑して答えると、カリナがにぱっと笑顔を見せてくれた。
──やっぱりちょっと余裕なくなってたんだなぁ……カリナに心配か
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