原作が始まった訳だが……どうしよう
25話
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だまだだねーカノンは」
こうして見ていると、姉妹のように見えるような二人だな……
カナメが言うにはこの二人は俺がロシアに行っている間に色々あったらしく、それ以来初対面のような険悪さはなくなったらしい。
こうやって人間に価値を見出してくれればいいんだが、イザナミが言うにはカノン達のような気に入った人間は、
「人間風に言えばお気に入りのぬいぐるみかな?大事にもするし、夜寝るとき抱きしめたりする位好きだけど、引越しの時に邪魔になったら残念だけど捨てるしかないよね?そんな感じ、私に中ではマキナの大事さには比較にはならないね」
だそうだ。
やはり、そういう所の思考はアラガミなんだろうなと実感させられる。
とはいえ、今は別段何かするつもりもないようなので、一旦流すとしよう。いくら考えてもどうしようもない事を考えるのは趣味じゃないし、とりあえずこの仮の平和を満喫させてくれ。
明日には頭の痛くなるような仕事が待っているんだ、この位許してくれても……
「マキナー忘れてると思うけど今日の私からのお願いがあるんだよ?」
許されないらしいな。
いや、分かっていたさ。でも、時には現実逃避したくなるんだ、中身は人間だもの……
「で、今日の俺は一体何をさせられるんだ?」
「うん、ちょっとマキナと戦ってみたいなって」
珍しいな、イザナミからそういうマトモな要望が来るとは。
まぁ、昨日の要望みたいな抱き枕をやらされるよりは幾分気が楽だし、久し振りに本気が出せるというのは非常にありがたい。
「いいぞ、ただし……迎えが来るまでの十分だけだが、構わないか?」
「うん、というか長すぎだよ」
「それは重畳、じゃあ早いところ始めよう。カノン、少し離れててくれ、それと合図を頼む」
「はい、頑張って下さいね、マキナさん」
さて、観客いることだし、少しはいいところを見せるとするか。四肢を具足に変え、肩からマントを纏い、イザナミの前に立つ。
一方イザナミは先程とは比較にならない本数の腕が周囲に蠢き、カノンの合図を待ちわびている。
カノンは少し離れた高台で俺とイザナミを見比べて、深呼吸を一つ。
「始め!!」
カノンの合図と同時に両腕の具足から、レーザーを纏わせ切れ味を上げた刃を出現させる。逃げるならば、距離をとって銃撃からの寄ってきた腕を切り落とすという戦術が正解だが、今回は勝つための戦いだ。
少々無茶をさせてもらおう。
視界の全てを覆うほどの腕を切り裂きながら、少しずつ前へ進む。こいつとやりあった経験から、どうあってもこいつの間合いに入った段階でどの道黒い腕に捕まるのならば、まずはその数を減らすとしよう。
向こうの速度よりは身体能力を特化させた俺の方が速いようで、囲まれさえしなければ十分処理できる。そして、こうして正面から切り刻んでいる分には囲まれることも、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ