月光校庭のエクスカリバー
第43話
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アス・グレモリーよ。堕ちた天使コカビエル」
コカビエル!
それって確か今回の騒動の首謀者で堕天使の幹部じゃん!
ヤバい。いきなりラスボス登場みたいなもんじゃねーか!
「こいつは土産だ」
コカビエルは抱えていた何かをこっちに投げる。
「おわっ!」
俺はそれを受け止める。
腕の中を覗いてみるとそこに居たのはイリナだった。
息はあるが荒く全身も傷だらけだ!
「アーシア!」
玄関の所に居たアーシアにイリナを預け治療してもらう。
緑の光に包まれたイリナは次第に呼吸が落ち着いてきた。これなら大丈夫そうだ
「それで私との接触は何が目的なのかしら?」
「貴様の根城である駒王学園を中心にこの町で暴れさせてもらうぞ。そうすればサーゼクスが出てくるだろう?」
町で暴れるだって!?
「そんなことをすれば三つ巴の戦争が再開するわよ!?」
「それが目的だからな。聖剣を盗めばミカエルが仕掛けてくると踏んでたんだが、寄越したのは雑魚の悪魔祓いどもと聖剣使いが二人。実につまらなかった。だから悪魔の、魔王の妹の根城で暴れるのさ。面白そうだろう?」
こいつの目的は戦争の再開って事かよ!なんだって戦争をしたがるんだ!?
「・・・戦争狂め」
「ああそうだとも。あの大戦が終わって俺は実に退屈だった。アザゼルもシェムハザも戦争に消極的な上、神器なんて訳の分からん物の研究に没頭しだした。あんなものが俺たちの武器になるとも限らんのにな」
アザゼルとシェムハザってのも聞いたことがある。堕天使の総督と副総督の名前だったはずだ。
自分のトップだってのに随分なことを言うんだな。
「まぁ、そこのガキが持つ『赤龍帝の籠手』クラスなら話は別だがそんなものがそこらじゅうに有るわけでもない」
そこで俺に視線を向けた。なんてプレッシャーだよ。
「っ!!俺の神器もご所望なのかよ?」
「俺は興味がない。だがアザゼルなら食いつくだろうな。アイツのコレクター趣味は異常だ」
マジかよ。俺もしかしてコレクションされるのか?
「どちらにせよ、お前の根城でエクスカリバーをめぐる戦いをさせてもらうぞ。戦争をするためにな。ルシファーの妹とレヴィアタンの妹が通う場所だ。エクスカリバーを解放するには最適だろう。戦場にもちょうどいい」
こいつ滅茶苦茶だ!マジで狂ってやがる!
「ひゃははは。最高のイカレ具合でしょ。うちのボスはさ。だから俺も最高に頑張っちゃうんだよね〜。なんせこんな褒美までくれてさぁ」
そう言ってフリードが取り出したのはエクスカリバーだ!
それも一本だけじゃない。
「右のが『天閃の聖剣』で左のが『擬態の聖剣』、腰にあるのが『透明の聖剣
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